リブート版「マスターズ超空の覇者」がついに始動　主演はカイル・アレン

2022年2月8日 10:00

米マテル社の玩具をもとにした実写映画「マスターズ・オブ・ザ・ユニバース（原題）」が、Netflix製作、「ウエスト・サイド・ストーリー」のカイル・アレン主演で実現の運びとなった。米ハリウッド・レポーターなどが報じている。

「マスターズ・オブ・ザ・ユニバース」は、米玩具メーカー大手マテル社が開発したアクションフィギュアシリーズで、超人的なパワーを手にした正義の勇者HE-MAN（ヒーマン）ことアダムが、個性豊かな仲間たちを従え、故郷の惑星エターニアを守るべく邪悪な闇の魔王スケルターに立ち向かう姿を描く。アメリカでは1981年にフィギュアが発売されるや爆発的な人気を呼び、以降テレビアニメやコミック、ビデオゲーム、長編映画など、多数の作品を生み出した。87年には、ドルフ・ラングレン主演のSFアクション「マスターズ超空の覇者」として実写映画化もされている。

当初は、同じく玩具を題材にした「トランスフォーマー」シリーズの大ヒットを受け、権利を所有する米ソニー・ピクチャーズが長年にわたり画策してきた企画で、一時はNetflixオリジナル映画「好きだった君へのラブレター」でブレイクしたノア・センティネオ主演で実写映画化が決まっていたものの、その後進捗がなく頓挫していた。

Netflixは、「マスターズ・オブ・ザ・ユニバース」を題材にしたCGアニメシリーズ「ヒーマンとマスターズ・オブ・ユニバース」、マーク・ハミルら豪華声優陣を迎えた大人向け2Dアニメシリーズ「マスターズ・オブ・ユニバース　黙示録」の2作品をすでに手がけている。マテル社の映画部門であるマテル・フィルムズとのタッグで製作にあたる新たなリブート版では、Netflix映画「トム・ソーヤーの盗賊団」を手がけたアーロン＆アダム・ニー兄弟がデイブ・キャラハム（「シャン・チー　テン・リングスの伝説」）と共同で脚本を執筆、メガホンをとるほか、「イコライザー」シリーズのトッド・ブラックとジェイソン・ブルメンタル、スティーブ・ティッシュがプロデューサーを務める。

主人公HE-MAN/アダム役で主演に抜てきされたアレンは、米Huluのオリジナルドラマ「THE PATH ザ・パス」で注目を集めたのち、タイムループにはまったふたりの若い男女を描いたSF青春ドラマ「明日への地図を探して」、余命半年を宣告されたことから2週間で結婚式を実現させたカップルの実話を映画化したラブストーリー「オール・マイ・ライフ」と、小粒ながら高い評価を得た秀作映画に立て続けに主演。スティーブン・スピルバーグ監督が、1961年にも映画化された名作ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」を再映画化した新作「ウエスト・サイド・ストーリー」にも出演しており、今後の活躍が期待されている。