睡眠不要の世界に“夢”を取り戻せるか 新作SFスリラーでローラ・ダーン、ベネディクト・カンバーバッチ、ノア・ジュプ共演
2022年2月4日 11:00
「アサシン クリード」のジャスティン・カーゼル監督のSFスリラー「Morning(原題)」に、ローラ・ダーン、ベネディクト・カンバーバッチ、ノア・ジュプ(「クワイエット・プレイス」シリーズ)が出演することがわかった。
米Deadlineによれば、本作は眠る必要がない錠剤が普及し、人工の太陽で1日中明るく、生活や仕事に区切りがなくなった近未来を舞台に、睡眠を奪われた世界で育った若者たちが夢を取り戻そうと抵抗を試みる物語。睡眠不要の社会を提唱してきたキャシー(ダーン)は夫フランク(カンバーバッチ)の死後、息子ダニー(ジュプ)と悲しみを乗り越えようとしていたが、彼女が信じてきた社会に揺らぎが生じ、封印してきた過去の記憶が蘇ってくる一方で、息子は夢を求める反体制的な活動にのめり込んでいく。
「Morning(原題)」は、英マンチェスター出身のサム・ステイナーが執筆した作品で、カンバーバッチの製作会社サニーマーチが映画化権を獲得した。同社のリア・クラーク、アダム・アックランドがプロデュース。カーゼル監督作品常連のアダム・アーカポーが撮影監督を務め、カンバーバッチ、ダーンが製作総指揮を務める。
カーゼル監督は2021年、「ニトラム NITRAM」がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズが男優賞を受賞した。1996年に豪タスマニア島ポートアーサーで発生した無差別銃乱射事件を題材にした同作は、3月25日から日本公開される。