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「90分間、目が侮辱された」とけなされた ジョン・ウォーターズ「マルチプル・マニアックス」予告&ビデオメッセージ

2021年12月21日 12:00

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2022年元旦に日本劇場初公開
2022年元旦に日本劇場初公開
(C)Janus Films

ピンク・フラミンゴ」(1972)の公開50周年を記念し、ジョン・ウォーターズ監督が「ピンク・フラミンゴ」と同じく巨漢のドラァグクイーン、ディヴァインを主役に起用し、2022年元旦に日本劇場初公開される「マルチプル・マニアックス」の予告編とウォーターズ監督からのビデオメッセージが公開された。

当時23歳だったウォーターズの出世作。野原に建てられたテント小屋では、アブノーマル・セックス、吐き出したゲロを喰う男、ヘロインの禁断症状などを売り物にした変態ショーが行われている。その一団の座長が、ディヴァインだ。集まった客を射殺しては逃げ回るなど、その悪行は留まるところを知らない。内縁の夫デヴィッドがたまらずディヴァインを殺そうとするが、常軌を逸した殺し合いが繰り広げられる。そして、衝撃のラストには、巨大なザリガニが登場…見る者すべてをドン引きさせた「ピンク・フラミンゴ」の結末に勝るとも劣らない仰天の展開が待ち受ける。

本作の日本公開を喜ぶウォーターズ監督は、上映に「立ち会いたかった」とコロナ禍で来日が叶わないことが無念そう。そして1968年に、5千ドルで製作された本作を「通称を“セルロイドの残虐行為”」だと語る。公開当時、猥褻だとけなされ、ある審査員には「90分間、目が侮辱された」と言われたと明かす。そして、主演のディヴァインについて「ディヴァインはゴジラ」だと最大級の賛辞を贈った。そして、今回同時上映となる「セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」についても言及。「あれは映画のテロだった」と振り返り、「今でもあんなことができるか?」と自身に問いかけると、もちろん出来ると答える。続けて、「コロナ陽性者を映画館に入れ、古くなった軽食を提供。どうせ味覚が無いから、気にしないさ」とブラックジョークを飛ばしていた。

また、本上映とあわせて、66歳の時のヒッチハイクした経験を綴った「ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク」(柳下毅一郎訳/国書刊行会)も2021年12月下旬に刊行される。

マルチプル・マニアックス」は、2022年1月1日(元旦)に新宿 K's cinemaにて公開。

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