マルチプル・マニアックス
劇場公開日:2022年1月1日
解説
鬼才ジョン・ウォーターズが代表作「ピンク・フラミンゴ」で世界的注目を集める前の23歳の時に手がけたバッドテイスト映画。「ピンク・フラミンゴ」と同じくドラァグクイーンのディバインを主演に迎え、悪趣味全開の衝撃的なストーリーを展開する。野原に建てられたテント小屋で、吐瀉物を食らう男やヘロインの禁断症状などを売り物にした変態ショーが行われている。座長のディバインは客を射殺しては逃げ回るなど、悪行の限りを尽くしていた。内縁の夫デビッドはディバインを殺害しようとし、常軌を逸した殺し合いが幕を開ける。
1970年製作/96分/アメリカ
原題:Multiple Maniacs
配給:ブライトホース・フィルム
スタッフ・キャスト
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始めの15分くらいはめちゃめちゃ良かったんだけど
最後の展開までの振り切り方に
ちょっとついていけなかった
2022年4月3日
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鑑賞方法:映画館
しばらくはホルストの火星を聴くたびにあのラストシーンを思い出すんだろうなあ
ロザリオ『使用後』の賢者タイムとどう見ても最後の晩餐というよりサトゥルヌスタイムなあの場面が超好きです
とにかくディヴァイン様の存在感が凄まじかった
感動
2022年1月15日
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鑑賞方法:映画館
微妙に不謹慎極まりない描写の数々、シャロン・テートまで引き合いに出す始末、何よりもディヴァインの後ろ姿から映す巨体からのケツが如何わしく、ロザリオな絡みから殺戮シーンと陳腐で滑稽で学芸会の様相、これが許されるのはジョン・ウォーターズだからこそ。
ヒッピーみたいな連中、60年代後半からのリアル70'sな役者陣が様になる映像のLookも格好良い、音楽も最高でサントラが出来ればレコードで欲しい。
一つ毎の場面が良い意味でもダラダラと長く、喋り倒すセリフから考えさせる難解な事柄を感じながらの巨大ロブスターが唐突に、おフザけ具合が増すばかりの度量が最後まで絶好調で最高調に突き進む。
2022年1月6日
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鑑賞方法:映画館
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ピンクフラミンゴへの叩き台の様な内容。この作品をさらにパワーアップして、下品に輪を掛けたのがピンクフラミンゴ。それでも、教会の中でのロザリオ・ファックは強烈である。誰もがやらない、撮らない映画を撮る天才には恐れ入る。タブーを撃ち破り、良くも悪しくも人間性をヒネクリ、皮肉ったかたで作品に仕上げた手腕は誰にも真似は出来ない。全くのオリジナルだ。ある種の清々しさもある。俳優陣はそのままピンクフラミンゴの俳優陣であり、デヴァインは最高の俳優でもある。