伝説のカルト・スター、ディバインのドキュメンタリーが完成
2013年2月12日 15:00

[映画.com ニュース] 「ピンク・フラミンゴ」「フィメール・トラブル」ほかのジョン・ウォーターズ監督作品のミューズとして名を馳せたドラァグクイーン、ディバインに関する新作ドキュメンタリー映画「I Am Divine(原題)」(ジェフリー・シュワルツ監督)がこのほど完成。3月8日から米テキサス州オースティンで行われるサウス・バイ・サウスウエスト映画祭(SXSW)でプレミア上映されることが決定した。
ディバインは1945年10月19日、本名ハリス・グレン・ミルステッドとして米メリーランド州ボルチモアに生まれた。同じボルチモア出身の1歳年下のジョン・ウォーターズと出会い、同監督初の16ミリ映画「Eat Your Makeup」(68)でジャッキー・ケネディを演じる。その後、「モンド・トラッショ」(69)「マルチプル・マニアックス」(70)を経て、72年のウォーターズ監督作「ピンク・フラミンゴ」で世界的なカルトスターとなった。
ディバインは、映画出演以外にも歌手・パフォーマーとして活躍し、世界各地のクラブを回るツアーにも出ていたが、88年3月、米ロサンゼルスのホテルで睡眠中に心臓発作を起こして42歳の若さで死去した。
ドキュメンタリー映画「I Am Divine」は、ディバインの家族を始め、ウォーターズ監督、リッキー・レイク、エルトン・ジョン、タブ・ハンター、ミンク・ストール、デビッド・ローチャリーほかのインタビューや貴重なアーカイブ映像を通して、世間の常識と戦いつづけた稀代のカルトスターの生涯を浮き彫りにする。3月以降の上映スケジュールは未定だが、オフィシャルサイトで確認が可能だ(www.divinemovie.com)。
(映画.com速報)