「マトリックス」最新作のスミス役、脚本を読んで「泣いた」 キアヌを尊敬するエピソードも
2021年12月10日 09:00

「マトリックス」の新章「マトリックス レザレクションズ」でスミスを演じたジョナサン・グロフが取材に応じ、撮影の様子や主演のキアヌ・リーブスとのエピソードを語った。
「マトリックス」シリーズの生みの親であり、シリーズ全作品を監督しているラナ・ウォシャウスキーがメガホンをとり、ネオ役のキアヌ・リーブスをはじめ、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ランベール・ウィルソン、ダニエル・バーンハードらが続投した。

これまでのシリーズでは、ネオの前に幾度となくヒューゴ・ウィービング演じる宿敵「エージェント・スミス」が立ちはだかったが、本作で登場する「スミス」は、有能でそつがないビジネスマンタイプの男性。演じるグロフは、Netflixオリジナルシリーズ「マインドハンター」の主演や、「アナと雪の女王」のクリストフ役などで知られる。
本作の脚本を読んだときは「泣きました」と明かし、「キアヌとキャリーが一緒にいること、さらに2人の素晴らしい役者が今までと違うレベルをやっていることに感動しました。彼らはいわゆるムービースターとは違って、ハートとソウルがあります。1作目では30代だった2人が50代になって、ネオとトリニティーとして帰ってくる。今までよりもっと激しくファイトシーンもあるし、ドラマの部分もあります。僕も『マトリックス』を見て育ったこともありますが、2人のすごい役者がまた『マトリックス』に戻ってきたということに感動しました」と振り返る。

リーブスについては「彼は電話をセットに持ってこないんです。普通は待ち時間など携帯を使っている人が多いけれど、キアヌはそれをしない。キアヌは常にそこにいて、携帯を持ってこないことで演技に100%注ぎ込んでいるんだと思います」と現場での姿を紹介し、「僕とのシーンでは、あのキアヌがセリフを何度も練習していました。よりいいものを見せたいという彼の献身的な姿勢はみんなに伝わってくるので、彼と仕事ができたことは嬉しいし、彼は唯一無二の存在。彼を尊敬しています」とにっこり。
撮影では、ウォシャウスキー監督ならではのスタイルがあったそうで、「ラナの今の働き方としては、自発的にやることが好きなんです。僕らに求めていることのヒントはくれるけれど、全部言うのではなく、ヒントを言ってからカメラを回します。即興ということではないけれど自由にやらせてくれる。なので、リハーサルはしすぎないけれど、セットの準備は完璧に行っています。何が起こるかわからないという意味ではミステリアス。みんなのクリエイティビティが出てくる撮影方法でした」と振り返った。
「マトリックス レザレクションズ」は、12月17日から全国公開。
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