中井貴一×松山ケンイチ×北川景子「大河への道」 現代と江戸、時代をまたぎ1人2役を務めるオールキャスト発表
2021年12月10日 16:00
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中井貴一、松山ケンイチ、北川景子が共演し、立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語-大河への道-」を映画化する「大河への道」に、岸井ゆきの、和田正人、西村まさ彦、平田満、原作者でもある志の輔、草刈正雄、橋爪功らが出演していることがわかった。令和の現代劇と江戸の時代劇が展開する本作で、キャストたちは異なる時代を生きるキャラクターたちを、1人2役で演じる。
時は現代、千葉県香取市の市役所で、初めて日本地図を作った郷土の偉人・伊能忠敬を主役にした大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がる。総務課主任・池本(中井)は、ひょんなことから観光課の課長・小林(北川)によって開発担当に任命される。池本はお調子者の部下・木下(松山)とともに、いまは引退したという大物脚本家・加藤(橋爪)をなんとか口説いて脚本の執筆を依頼。そして加藤は脚本づくりのなかで見つけた、思いもよらぬ発見を池本に伝える。それは、伊能忠敬は史上初の日本地図が完成した1821年の3年前に亡くなっていたということだった。
そして舞台は一転、200年前の江戸時代へとさかのぼる。江戸下町の伊能忠敬邸では、弟子たちに見守られ、忠敬は地図の完成を見ることなく亡くなった。すすり泣きが響くなか、ある人物が「では、いましばらく先生には、生きていていただきましょうか……」と口を開く。忠敬の志を継いで地図を完成させるため、天文学者の高橋景保(中井)と助手の又吉(松山)、忠敬の測量隊(和田、田中美央、溝口琢矢、平田)、下女のトヨ(岸井)、そして伊能のかつての妻・エイ(北川)により、驚くべき隠密作戦が決行されようとしていた。
岸井は役どころについて、「歴史上のできごとをとてもチャーミングに描いた映画です。私が一人二役で演じたトヨ(江戸時代)と富海(現代)は全くの別人ですが、堅実で、おちゃめで、可愛らしい部分が共通していると思います」と語る。その言葉の通り、それぞれの俳優が演じる二役の共通点を探すのも、本作の楽しみ方のひとつだ。
2001年にNHK正月時代劇「四千万歩の男・伊能忠敬」で伊能忠敬役を演じた橋爪は、「改めて伊能忠敬のすごさを感じました。今回、僕のセリフに『本当に忠敬さんって偉人なんだ。日本にとっての偉人なんだ』と出てきますが、まさしく偉人中の偉人だと思います」と、その偉業を讃える。一方で、「忠敬が日本全国を歩いて測量したのは、当時で70歳、今なら90歳を超えるほどの高齢でした」「もし自分が同じ時代に生きていたとしたら、あんまり側には近寄りたくないですね……。伊能隊のメンバーになんて絶対なりたくない!」と、笑い交じりに語っている。
「大河への道」は、中西健二(「青い鳥」「花のあと」)が監督、森下佳子(ドラマ「JIN-仁」「ごちそうさん」)が脚本を担う。22年5月20日から全国で公開。なお、志の輔の「伊能忠敬物語―大河への道―」は、同1月5日から東京・PARCO劇場で再演される。
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