「マトリックス」最新作のモーフィアスは“若い頃”ではない アブドゥル=マティーン2世が断言
2021年12月8日 13:00

「マトリックス」の新章「マトリックス レザレクションズ」でモーフィアスを演じたヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が取材に応じ、いまだ謎の多い本作について語った。これまでのシリーズではローレンス・フィッシュバーンが演じてきたモーフィアスについて、一部では「若返ったモーフィアス」とも考察されているが、「僕が演じたのは、ローレンスが演じたモーフィアスの若い頃を表現したものではない」と断言した。
「マトリックス」シリーズの生みの親であり、シリーズ全作品を監督しているラナ・ウォシャウスキーがメガホンをとり、ネオ役のキアヌ・リーブスをはじめ、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ランバート・ウィルソン、ダニエル・バーンハードらが続投した。

アブドゥル=マティーン2世は、DCコミックス原作のアクション大作「アクアマン」(18)で悪役のひとり、ブラックマンタを演じて注目を集め、TVシリーズ版「ウォッチメン」(19)、映画「アス」(19)、「シカゴ7裁判」(20)などに出演。カルトホラーをリメイクした「キャンディマン」(21)では主人公アンソニーを演じた。
本作でのモーフィアスについて、アブドゥル=マティーン2世は「この映画では、ローレンス・フィッシュバーンの若い頃のモーフィアスを見ることはないよ。僕が演じたのは、ローレンスが演じたモーフィアスの若い頃を表現したものではない。ただ、“オリジナルのモーフィアス”のことは認識しているし、歴史も把握している。だけど今までのモーフィアスとは違う、独立した存在としてのモーフィアスなんだ」と説明。語れることは限られており、「『マトリックス』の世界というのは何でも可能なわけだから、僕が何を言っているのかは、映画を観てもらえればわかるよ」とした。

モーフィアス役は2回のオーディションを経て選ばれたそうで、「セリフを言ったりする普通のオーディションではなく、ラナ監督と長い会話をするような感じだった。人生についてや僕のバックグラウンドについても話したし、演技についても話したけれど、脚本に関しては少ししか話さなかった。ラナ監督はどちらかというと映画作りのプロセスについて興味があるようで、自分のビジョンを作り上げるチーム、コラボレートする人たちを選んだり集めたりすることをしていたので、候補者と会ってクリエイティブな会話をする、というようなオーディションだった」と振り返る。
「ラナ監督が作り上げる『マトリックス』のためのクリエイティブなコミュニティを調整していく中で、僕がフィットするかを確認されていたんじゃないかと思う。今回の映画に関しては、出来上がった作品と同じぐらい“作る”プロセスがすごく重要で、30分くらい自分の人生について話したし、もちろん本作の題材や映画の内容についても及んだりした。実際にシーンを演じて見せることもあった」と明かす。
予告映像には、アブドゥル=マティーン2世とリーブスとのカンフーバトルらしきシーンも映っている。本作のために空手、テコンドー、柔術、さらにボクシングも少し学んだそうで、「道場のシークエンスのトレーニングは1カ月くらい。個人的に、本作の中でも一番誇らしく思っているアクションシーンでもある。大変だったけれど、頑張れるだけ頑張った。もちろん道場のシーンは『マトリックス』1作目と比べられてしまうだろうなという気持ちはあったけれど、これはこれ。1作目のことは考えないようにして皆で作り上げていき、スペシャルなファイトシーンになっている。ファンの人たちが気に入ってくれたらすごく嬉しい」と話していた。
「マトリックス レザレクションズ」は、12月17日から全国公開。
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