武田梨奈、カメラを口にくわえながら芋生悠とアクションシーン
2021年12月4日 18:00
今作は、武田が主演した「いざなぎ暮れた。」の笠木望監督が、夏目漱石の「吾輩は猫である」から着想を得て脚本を執筆。借金のカタにとられた1匹の白猫を軸に、コロナ禍で窮地に陥った4人の男女の運命が複雑に絡み合う物語を紡ぐ。黒田百音が、銀幕デビューを主演で飾っている。
この日は武田、黒田のほか共演の芋生悠、津田寛治、メガホンをとった笠木望監督も出席。武田は、ひとこともセリフがない難役に挑んだが、なかでも初めて口にカメラをくわえながら芋生とのアクションシーンを撮り切り「なるべく皆さんが酔わないように、半分カメラマンの気持ちで撮影に臨みました」と振り返っていた。
一方、芋生も空手経験者で「10年習っていて、念願のアクションだった。初めて武田さんにお会いしたとき、『私は武田さんと戦いたいです』と言ったことがある」と明かし、待望の初共演に酔いしれていた。
母に捨てられた少女・すず役で映画初出演を果たした黒田は、撮影当時は中学2年生だったという。初顔合わせの直後に起用を決めたという笠木監督は、「『レオン』のナタリー・ポートマンみたいな子がいて、一行の台本をすごい感情を込めて呼んでいた」と述懐。劇中ではスケボーとパルクールが得意という役どころだったが、実際は未経験。当初はスタントマンが対応する予定だったが、黒田が自ら挑むことを直訴してきたことを明かすと、武田らは「初めてとは思えないくらいしっかりしている」と最敬礼だった。
日本映画界に欠かすことの出来ないベテランの津田は、舞台挨拶終盤に共演した猫の「もっちー」を抱えてニッコリ。「もっちーは本当にいい子。現場でもみんな癒されていた。猫がいなければ、この映画は完成しなかった」と穏やかに語っていた。
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