2021年度「新藤兼人賞」金賞は「海辺の彼女たち」の藤元明緒監督! 銀賞は「JOINT」小島央大監督
2021年11月22日 12:00

2021年度「新藤兼人賞」の選考結果が発表され、金賞は「海辺の彼女たち」の藤元明緒監督、銀賞は「JOINT」の小島央大監督に決定。あわせて、プロデューサー賞が「あのこは貴族」の西ヶ谷寿一氏に授与されることになった。
同賞では、日本映画の独立プロ53社によって組織される日本映画製作者協会に所属するプロデューサーが 「この監督と組んで仕事をしてみたい」 「今後この監督に映画を作らせてみたい」 という観点からその年度で最も優れた新人監督を選出。第26回目を迎えた21年度は、160作品が選考対象となり、監督8名(9作品)が最終選考に残っていた。

東京国際映画祭「アジアの未来部門」グランプリ受賞作「僕の帰る場所」で注目を集めた藤元監督。長編第2作となった「海辺の彼女たち」は、技能実習生として働く在日ベトナム人女性の覚悟と生き様を圧巻のリアリズムで描いた作品。藤元監督が実際にミャンマー人技能実習生から受け取った“SOSメール”がきっかけで企画されている。


小島監督は、映像作家・山田智和の下でアシスタントディレクターを1年半経て、独立。MVやCM、企業VPやVJ、LIVEなど、ジャンルや形態に囚われず、アイデア豊かな様々な映像作品を手掛けている。「JOINT」は、小島監督の長編第1作。名簿売買、暴力団、特殊詐欺、ベンチャー投資、外国人犯罪組織など、現代日本で現在進行形の裏社会をリアルなタッチで描いた犯罪ドラマとなっている。


プロデューサー賞は、“優秀な作品の完成に貢献を果たしたプロデューサーや企画者”の功績を称えることで、映画製作者への刺激を与え、日本映画界の活性化に繋げたいという願いから、05年に創設。西ヶ谷氏がプロデューサーを務めた「あの子は貴族」は、山内マリコ氏の同名小説を原作に、同じ都会に暮らしながら全く異なる生き方をする2人の女性が自分の人生を切り開こうとする姿を描いた。監督は岨手由貴子、門脇麦、水原希子らが出演している。
授賞式は、12月3日午後1時から如水会館スターホールで開催予定。
(C)2020 E.x.N K.K. / ever rolling films
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