中井貴一×松山ケンイチ×北川景子で立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語-大河への道-」を映画化!
2021年11月9日 05:00
立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語-大河への道-」が、「大河への道」というタイトルで映画化されることになり、同落語に惚れ込んだ中井貴一が主演を務めることが明らかになった。中井は共演の松山ケンイチ、北川景子とともに、それぞれ1人2役を演じる。
原作の「伊能忠敬物語-大河への道-」は、2011年に初演。“伊能忠敬が出てこない伊能忠敬物語”は「落語を超えた究極の話芸」と評され、再演を繰り返す最もチケットが取れない演目のひとつといわれている。主演の中井は、観劇後に感動のあまり自ら志の輔に映画化の直談判をしたという。
志の輔は、当時の様子を「中井貴一さんから『この落語、映画化したら面白いと思うんです。是非やらせてもらえませんか』とずいぶん熱いお電話を頂いて、『いやそんな、落語だから適当にやってますけど、映画だったら本当にいろんな事が厳密になって大変ですよ!』と言ったら、『勿論、適当過ぎるところは、埋めて参ります!(笑) 別に私が主演という事でなくても、プロデューサーでもスタッフでもいいから作りたい! というくらいの気持ちでおります』とおっしゃっていただいて。どんな形であれ中井さんが関わってくださるなんて最高の喜びです」と振り返っている。
時は現代、千葉県香取市では地元を盛り上げるため、郷土の偉人「伊能忠敬」を主役にした大河ドラマの開発が進むが、驚くべき新事実が発見される。それは、1821年に史上初の日本地図を作ったのは、伊能忠敬ではなかったということ。では一体、初の日本地図は誰が、どのように作ったのか。舞台は一転、200年前の江戸時代へとさかのぼる。そこには、歴史に埋もれてしまった涙なしには語れない秘密の物語が隠されていた……。
今作では、前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を含む時代ミステリーという、2つのドラマが描かれる。この2つの時代に登場する人物を、中井、松山、北川が演じ分けることになる。今回の発表に併せてティザービジュアル3種も公開され、秘密を知ってしまった現代のキャラクターと、秘密を隠そうとする江戸時代の登場人物との関係性が表現されている。
メガホンをとるのは、「青い鳥」「花のあと」の中西健二監督。脚本は「JIN-仁」「ごちそうさん」などの森下佳子が執筆する。志の輔の「伊能忠敬物語―大河への道―」は、22年1月5日からPARCO劇場で再演される。映画「大河への道」は、松竹配給で2022年5月20日から全国公開。
なお中井、松山、北川、志の輔から寄せられたコメント全文は、以下の通り。
この数年、数少なくなった時代劇を、日本の文化、伝統として残したいと思って参りました。容易ではないことは百も承知。
交通の発達により、海外が近くなり、より海外の影響を受けやすくなった今だからこそ、日本の真の美しさ、日本人としての心の在り方を、もう一度考え直したい。そんな思いでいた時、出会ったのが志の輔さんの落語でした。肩肘張った時代劇を作っても、見て頂ける可能性は低い。でも、この落語を映像化したなら、現代も過去も、喜劇も、悲劇も無理なく、観易く描くことができる。そんな思いから、志の輔さんにご無理を申し上げたのでした。気楽に観れる、時代劇。でも、その中には、我々が教科書で習わなかった、驚くべき真実が…。必死で生きる人間たちの、大いなるロマン。是非、お楽しみになさってください。
貴一さんとは久しぶりにご一緒させて頂きましたが、前の現場でも待ち時間に話をさせて頂いてる間いつも笑っていたのを覚えていました。
今回はその普段笑いながら話していた雰囲気のまま出来たような気がします。
景子さんも久しぶりでしたが、貴一さんの演技で笑いを堪えている表情を見ていて幸せな現場だなと思いました。
僕自身楽しんで遊びつくしたような現場でした。
中井貴一さん主演の時代劇コメディとお聞きして、絶対に面白い作品になると確信しました。
時代劇がどんどん減ってしまっている現在、京都で映画を作れるということはどれほど贅沢なことか。
この作品に参加できとても光栄です。
撮影では中井貴一さんと松山ケンイチさんの掛け合いを見ているだけで何度も吹き出してしまいました!
中井さんとは初めて共演させて頂きましたが、中井さんの懐の広さや温かさを間近で感じ、言葉の選び方や人との接し方、現場での佇まいなど、人間として多くのことを学ばせて頂きました。この映画では「ピラミッド」と同じくらい、どうやったら人間にこんなに凄いことができるのか、という驚きの物語が隠されています。
私も一人二役を、振り切って楽しくやらせていただきました。
時代劇だからとあまり敷居の高さを感じず、是非お気軽に楽しんで頂ければ幸いです。
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