武田梨奈×黒田百音×芋生悠×津田寛治で織りなすノワール活劇「吾輩は猫である!」12月3日公開
2021年11月2日 17:00
武田梨奈、黒田百音、芋生悠、津田寛治が共演したノワール活劇「吾輩は猫である!」が、12月3日に公開されることが決定。コロナ禍で窮地に陥った4人の男女が、1匹の白猫をめぐる事件に巻きこまれていくさまを描く。あわせて、ポスターと予告編も披露された。
武田主演作「いざなぎ暮れた。」の笠木望監督が、夏目漱石の「吾輩は猫である」から着想を得て脚本を執筆。借金のカタにとられた1匹の白猫を軸に、4人の男女の運命が複雑に絡み合う物語を紡ぐ。本作の予告編とでも呼ぶべき5Gムービーが、2021年3月にauスマートパスプレミアムで先行配信されており、新たに劇場版の上映が決定した。
対戦相手を半殺しにして留置場に入れられた女格闘家・美那。出所してきた美那を迎えるも、彼女が記憶喪失に陥っていることに気付くライバルのアンナ。闇の仕事のアルバイトにやってきた中年男性・行方(ナメカタ)。愛する白猫が奪われ、スケボーとパルクールを駆使して組織に忍びこむ孤独な少女すず。4人と1匹の織りなすドラマがスリリングに繰り広げられる。
空手は黒帯という腕前で、アクション女優としての地位を確立し、「いざなぎ暮れた。」やドラマ「ワカコ酒」シリーズでも知られる武田が、美那を演じる。新人の黒田は、スケートボードの特技を生かし、すず役に挑んだ。アンナ役には、「ソワレ」「ひらいて」など話題作が続く芋生。「山中静夫氏の尊厳死」「ONODA 一万夜を越えて」の津田が、行方に扮した。アクション総指揮を担うのは、唐沢寿明主演「イン・ザ・ヒーロー」でアクション監督を務めた柴原孝典。リアルな殺陣を主軸にした、CGを使用しない骨太なアクションを作り上げた。
予告編では、美那とアンナが繰り出すアクションをたっぷりと活写。息もつかせぬアクションの応酬のなかで、「猫か、死か」という言葉が印象的に浮かび上がる。
「吾輩は猫である!」は、12月3日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で公開。キャストと笠木監督のコメントは、以下の通り。
この作品で、私演じる美那の見える風景、人物などは私自身が撮影させていただきました。今回セリフをしゃべらない役だったので、お芝居をするだけでなく彼女視点の世界をよりリアルに表現するため、見せ方や動き方も意識しながら挑戦させていただきました。
私の演じる笹原すずは、スケートボードにパルクールもできる運動神経抜群の少女で、作中ではそれらを駆使して愛猫を助けに向かいます。ストーリーをすず目線で味わえるので、スケートボードとパルクールをしている気分が楽しめる、迫力満点の作品だと思います。初めてのことばかりで大変なことも多かったのですが、現場では沢山の方に支えて頂き、無事に終えることが出来ました。この素敵な作品に関われたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
血気盛んで真っ直ぐで少しおバカで、愛のある役をやらせて頂きました。撮影中にできる生傷にまだまだ未熟だなぁと感じながら共演の武田さんに沢山学ばせてもらいました。挑戦だらけだった映画です。良ければ劇場でご覧下さい。
一匹の猫をめぐって沢山の登場人物たちが疾走する物語。笠木監督の描く素敵なキャラクターを、一癖も二癖もある俳優たちが演じています。息も凍るような冬の御殿場で、体当たりのアクションをし、無心になるまで走り切った日々。若かったなあ俺。……まだ55ぐらいだったかなあ。
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