山中静夫氏の尊厳死

劇場公開日

山中静夫氏の尊厳死

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

末期がんを宣告された男と彼を見守る医師を主人公に、人間が死んでいくこと、最後まで生きぬくことの意味を描いたヒューマンドラマ。「ダイヤモンドダスト」「阿弥陀堂だより」などで知られ、現役の医師でもある南木佳士の同名小説を、「しあわせになろうね」の村橋明郎監督が映画化。末期の肺がん患者・山中静夫が自宅のある静岡の病院からの紹介で今井が勤務する信州の病院にやってきた。腰の骨と肝臓にがんが転移した山中に、今井は付き添う家族の負担も考えて静岡の病院での治療をすすめるが、余命を宣告された山中は「生まれ育った信州の山を見ながら楽に死にたい」と今井の病院での治療を希望する。長年呼吸器内科を担当する今井は、あまりにも多くの死んでいく人間を診察し続けたことから、心身ともに疲労し、うつ病になってしまう。今井はうつ病を抱えながらも、自らの死を受け入れる山中の最後の願いをかなえようと医師として立ち向かう。末期がん患者の山中静夫を中村梅雀、医師の今井を津田寛治が演じる。

2019年製作/107分/G/日本
配給:マジックアワー、スーパービジョン

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

Amazonプライムビデオで関連作を見る

Amazonプライムビデオ

30日間無料トライアル 月額500円で映画見放題

Powered by Amazon

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8

(C)2019 映画「山中静夫氏の尊厳死」製作委員会

映画レビュー

2.5手当て

Bacchusさん
2020年2月18日
Androidアプリから投稿

単純

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
Bacchus

4.5課題は個人に託される

2020年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

 主演の津田寛治の芝居が素晴らしい。テレビドラマのイメージが強い俳優だが、こういうナイーブな演技もできると知って感心した。自ら監督もするようなので、この人の監督主演作品を観てみたい。
 本作品では生真面目な医師今井俊行を演じた。随分と痩せて見えたのは、もしかしたらこの役のためかもしれない。今井医師に似て、津田寛治も生真面目でストイックな役者だと思う。

 オランダをはじめ安楽死が合法とされている国はいくつかあるが、殆どの国では安楽死は認められていない。無論日本でも非合法だ。これを扱った映画では周防正行監督の「終の信託」が有名である。
 安楽死と尊厳死。ただ生かすだけの延命治療をせずに、患者の苦しみと痛みを取り除くところまでは同じだが、その先が違う。しかしその違いは実に微妙である。安楽死と尊厳死が違うことは誰もが解っているのだが、個々の医師によって解釈が異なる場合がある。また患者個別の事情によっても異なるだろう。

 本作品のタイトルが単に「尊厳死」ではなく「山中静夫氏の尊厳死」であることに深い意味がある。山中静夫の死を山中静夫以外の人間が死ぬことは出来ない。他の誰の尊厳死でもない、山中静夫の尊厳死についての物語なのである。
 日本国憲法第十三条には「すべて国民は、個人として尊重される」と書かれている。「尊重されなければならない」ではなく、敢えて「尊重される」と言い切ったところに、作成者たちの並々ならぬ覚悟が窺える。
 個人の人格や生き方が尊重されるなら、同じように個人の死に方も尊重される筈だ。日本国憲法の精神からすれば当然のことだが、これを解っている医者は少ないと思う。人間の身体について医学で解っていることは1パーセントもないことは医学界の常識であり、どの医師も解っているはずなのだが、医療の現場にはまったく活かされない。つまり医者は他人の疾病に対して謙虚さを欠いているのだ。下手な料理人が食材をやっつけるように、医学で患者の身体をやっつけるのが医療だと思っているフシがある。

 今井医師は、個人の死に方を尊重する数少ない医師のひとりである。個人の人格を重んじる姿勢は、息子とのシーンに如実に現れる。息子との禅問答のような会話は、父と息子の会話であると同時に、人と人の本音のやり取りである。今井医師の言葉はかつて自身も小説を書いた過去があることを示唆し、文学青年の息子はそれを敏感に感じ取ったに違いない。以降の息子の言葉には、父に対する尊敬の念が込められるようになった。
 理解できない妻には、仕事で疲れ切っているから仕事を離れたときまで他人に気を遣うエネルギーが残っていないと話す。息子を他人と想定するのは、息子の人格を認めているからだ。それに、解らないからと言って妻を否定することはない。その妻役の田中美里も好演。夫を気遣う素直な妻の姿に癒やされる。

 難しいテーマをひとりの人間の死に落とし込んで、現実の治療法や、患者の死が医師に及ぼす影響まで表現した意欲的な作品である。日本は世界史上、類を見ない超高齢化社会に突入している。今後どうなっていくのかは誰にも解らない。誕生よりも死亡が身近となった時代に、人はどのようにして死と向き合えばいいのか。課題は個人に託される。
 ちなみに日本では高齢者の入院が90日を超えると、病院に支払われる金額が極端に減少する。石丸謙二郎演じる事務長の言葉の意味はそこにある。病院も商売なのだ。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
耶馬英彦

3.5どんどん他人事ではなくなってくる

2020年2月16日
スマートフォンから投稿

泣ける

怖い

難しい

とても考えさせられるお話でした。
命を終えるという場面で、本人の選択を尊重するって事を受け入れる親族の方々も、相当の覚悟が要るんだと感じました。

実際に自分、身内が同じ場面に遭遇する事は十分にあり得るので、とてもリアルに感じました。

コメントする (コメント数 1 件)
共感した! (共感した人 0 件)
内山美実

4.0素顔のままで

Imperatorさん
2020年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 3 件)
共感した! (共感した人 1 件)
Imperator
すべての映画レビューを見る(全4件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る