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前田敦子×菊池風磨で男女“8人”恋物語! 演劇界の異才・根本宗子の「もっと超越した所へ。」を映画化

2021年11月1日 06:00

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個性あふれる8人が結集!
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前田敦子が、2015年に東京・下北沢のザ・スズナリで上演された根本宗子の作・演出・出演による舞台「もっと超越した所へ。」を映画化する企画に主演することが明らかになった。ダメ男を引き寄せる女性たちの恋愛模様を描く今作には、「Sexy Zone」の菊池風磨趣里千葉雄大伊藤万理華、「OKAMOTO’S」ドラマーのオカモトレイジ、黒川芽以三浦貴大という個性あふれる男女8人が出演している。

映画化に際し脚本も兼ねた根本は、弱冠26歳で演劇界最高の名誉と言われている岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされた注目株。「もっと超越した所へ。」は、演劇ポータルサイトやSNSで“最高傑作”と評されるほど人気の高い作品だ。監督を務めた山岸聖太は、根本からの指名を受けてメガホンをとることになったという。

山岸監督はドラマ「下北沢ダイハード」で根本が脚本を手がけた回の演出を手がけるなど、根本の世界観を映像に落とし込む術を理解していたこともあり、根本が映画化のオファーを受けた際、「何故この作品を選んでいただけたのかも理解できたので大変ありがたい機会をいただいたと感じ、『山岸聖太監督が撮ってくださるなら!』とお願いをして、監督に全てを託しました」と全幅の信頼を寄せる“同志”へとバトンを繋いだ。

主人公の真知子を演じた前田は、「もともと根本さんの舞台や世界観が好きだったので、その代表作の1本が初めて映画化されるということが、まず嬉しかったです」と明かす。自らの役どころについては、「しっかりと自立していて、でもちょっとかわいいダメな男の子を引き受けちゃう姉御肌な女の子。女子のフラットな部分を持っているキャラクターなので、多くの方々に共感してもらえると思います」と手応えのほどをのぞかせている。

菊池は真知子の恋人で、ライブ配信の投げ銭で生計を立てているバンドマン志望の怜人役。「劇場版 仮面ティーチャー」以来、7年ぶりの映画出演となったが、「オファーをいただいて驚きましたが、とても嬉しかったです。映画の撮影現場は久しぶりだったので、どんな感じなんだろうと戸惑いもありました」と述懐する。扮した怜人に関しては、「甘えるのが上手で、強く束縛する怜人は僕自身とは全く真逆です」と話している。

ほか、趣里は元子役のバラエティタレント・鈴、千葉は鈴と同棲生活を送る富、伊藤は金髪ギャルの美和、オカモトは美和のハイテンションな彼氏・泰造、黒川は子持ちの風俗嬢・七瀬、三浦は七瀬の店に通うプライドの高い元子役に息吹を注ぎ込む。映画は、22年に全国で公開。

もっと超越した所へ。」ストーリー、キャスト&スタッフのコメント全文は以下の通り。
【物語】デザイナー・真知子(前田)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤)、風俗嬢・七瀬(黒川)。2020年、彼女たちはそれぞれ”クズ男”たちと付き合っていた。真知子はバンドマン志望の怜人(菊池)、鈴はあざとかわいい男子の富(千葉)、美和はハイテンションなフリーター・泰造(オカモト)、七瀬はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦)と。彼女たちは彼氏に不満を感じつつも、幸せな日々を過ごしていた。ただ、彼女に甘えた男たちはどんどん増長し、どうしようもない部分が露呈、遂に別れの時が訪れる……。そこで彼女たちが選ぶ誰も予想しない超越した決断とは?
前田敦子
根本宗子さんの作品は女子たちの強い姿が描かれているので、毎回スカッとした気持ちにさせてくれます。もともと根本さんの舞台や世界観が好きだったので、その代表作の一本が初めて映画化されるということがまず嬉しかったですし、自分が主演させていただくということで二度嬉しいです。
今回、私が演じた真知子は、しっかりと自立していて、でもちょっとかわいいダメな男の子を引き受けちゃう姉御肌な女の子。女子のフラットな部分を持っているキャラクターなので、多くの方々に共感してもらえると思います。
女子も男子も恋人との真剣勝負が描かれています。恋愛は一生続いていくものなので、観る歳によって作品の見方が全然変わる気がします。自分が10年後に見たらどういう風に思うんだろうという楽しみもあります。
菊池風磨
7年ぶりの映画出演へのオファーをいただき、驚きましたが、とても嬉しかったです。映画の撮影現場は久しぶりだったので、どんな感じなんだろうと戸惑いもありました。
甘えるのが上手で、強く束縛し、弱い所を見せられる怜人は、僕自身とは全く真逆で、共感はできなかったです。でも、クズな怜人を演じるのはとても楽しかったです。
今まで、このような描かれ方がされてこなかったリアリティのある恋模様やちょっと目を逸らしてしまいたくなるような自分の弱い部分が描かれている作品だと思います。相手に思う弱い部分や自分の弱い部分が全部ダメなわけではなく、それらを受け入れたうえで愛することが「愛情」じゃないでしょうか。是非、弱い部分を突かれに来てください。
伊藤万理華
根本さんと山岸監督のつくる作品はファンとして待望していました。楽しみだけどどこか関われないかな、と期待していたところ、ご縁があり本当に嬉しかったです。根本さんとご一緒したのは2作のみですが、この出逢いは自分にとってとても大きかったです。言葉にできない私が根本さんの言葉を通して演じることで、いつも自分自身が生かされている感覚があり、何度も救われました。
私が演じた美和は、恋人に影響されて変化してるのがいちばんわかりやすく出ていて、違いが面白かったです。人に合わせながらも、自分を律しようと容姿で強く保つ努力をしてるところが素敵でした。
現実ではあり得ないこととか、現実にある概念を全部超越した映画です。8人それぞれが、失敗をしても、それでもごはんを食べてなんとか生きています。皆さんの明日の活力になると嬉しいです。
■オカモトレイジ
脚本を読まず、ノリでオッケーしたので、後からセリフの多さに驚きました。自分のやってるバンドのツアーと並行して撮影とか普通に無謀すぎる挑戦だな(汗)と思いました。
全く共感できないし、マジで考え方が真逆すぎるのに、監督からも根本さんからも「レイジ君そのままでいいんです!」と言われ、正直困惑していましたが、日に日に自分の喋り方が確かに泰造っぽいな…と思うようになってしまい、ちょっと嫌でしたけどだいぶ気が楽になりました。緊張感から来る肌荒れが一気に治りました。
俺みたいなズブの素人にこんな貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。俺自身もこの経験でもっと超越したところに行けた気がします。確実に強くなれました。これって誰に向けたメッセージですっけ?(笑)
黒川芽以
男4人女4人。それぞれの物語の色が違って面白い脚本でした。みんな、どうしようもないけど愛らしさもあって、台詞の雰囲気も、とても魅力的です。根本宗子さんの面白い脚本と、山岸聖太さんが組んだらどんな面白い映像になるのか、楽しみです。
七瀬は思ったことをパッと言っているようにみえて、そうでないときもあるので、考えれば考えるほど表現が難しい役でした。1人だけ昭和感を意識したり、真面目に馬鹿なことを言うシーンもあるので楽しみにしていただけたら嬉しいです。
刺さる刺さらない、あるかもしれませんが、とにかく笑いに来てください!
三浦貴大
どのように映像化するのか、全く想像のつかない脚本でした。撮影中の現在でも、映像のイメージはなかなか出来ない部分が多いです。役者としてはワンシチュエーションでの芝居になりますが、こんなにつながった時が楽しみな映画もないので、今から非常にワクワクしています。
私の演じる慎太郎の職業が俳優なこともあり、セリフのひとつひとつ、身につまされる思いです。プライドが高く世間ではダメ男と言われてしまうのかもしれませんし、私自身、慎太郎にあまり共感できるところもないのですが、何故か憎めない、不思議な魅力を持った男だと思います。
自分自身、完成を見るのを楽しみにしている作品です。ぜひ、様々な形でご覧になっていただけると幸いです。
趣里
舞台初演を観ていて、ものすごい演劇体験をし、心にずっと残っている作品だったので、出演オファーをいただいたときはとても嬉しく、同時に身の引き締まる思いでした。
私の演じる鈴は面倒見が良く、愛情深い人、弱さと強さ両方を持ち合わせている人間らしい人だなと思います。生きていたらいろいろなことがありますが、未来に明るくむかう鈴を演じられて本当に光栄です。
それぞれのキャラクターを通して、今を生きる皆さんの背中を押せるような作品になっていると思います。根本さんの描く物語を、山岸監督に導いていただき、素晴らしいキャスト、スタッフさんと共に、この作品に関われたことを本当に光栄に思います。楽しみにしていただけると嬉しいです!
千葉雄大
脚本の生々しさとスペクタクルさに心躍りました。
富はいち視点から見るとダメ男ではあると思うのですが、その人の立場になってみるとなんだか共感してしまう部分もあります。ブチギレられるシーンは心がしゅんとしました。でも、たのしいシーンは本当にたのしくて、これがずっと続けばいいのに、と思うくらいでした。
ひとりひとりいろんな人生があって、それが混じり合うといいことも悪いこともいろいろありますが、ふんばったらいいことがあるかもしれません。人生の重なり合いをたのしんでいただけたらと思います。
■原作・脚本:根本宗子
映画化の依頼をいただき、「え?他の作品と間違えてませんか?」と思いました(笑)
というのも、この作品のラストシーンは映画化不可能なものだと思っていたので「どうやるんだろう…?別の作品とタイトル間違えてないかな…?」と思いました。でも、お話を聞いたら間違いなくこの作品で、何故この作品を選んでいただけたのかも理解できたので大変ありがたい機会をいただいたと感じ「山岸聖太監督が撮ってくださるなら!」とお願いをして監督に全てを託しました。
23歳~26歳って狂ったように演劇の脚本を毎月書き続けていた時期で、中でもこの「超越」は演劇の力、役者の力を信じて物凄い熱量で上演した作品だったので、時を経て映画化のお話をいただき、改めてこの作品に今の自分が言葉を書き加える作業は当時の自分との戦いのような時間でした。そんな時間を過ごさせてもらえたこと、作家として大変幸せでした。
皆さんが思う「ダメ恋愛もの」とはかなり異なった作品だと思いますので、是非この感情のジェットコースターに乗っていただきたいです。どうしようもない気持ちの時にふと劇場に入ってこの作品と出会ってくれるどこかの誰かの日常が、劇場を出る時には少しだけ変わることを信じて、2022年この作品が全国へと届きますように。
■監督:山岸聖太
映画化のオファーをいただき、根本作品のファンとしてとてつもなく嬉しい瞬間でした。根本節が炸裂した4対4の女と男のお話にこのキャスティング。興奮です。
根本さんが描かれる女性たちには強さとは違うたくましさがあって、悲しみに包まれ絶望に打ちのめされても、心に傷を負い涙を流しても、でもなんとかこの状況を私は打破するのだという超エネルギーがどこからか湧き上がり、もう一度足掻こうとする。そんなシーンを舞台で何度も拝見し、いつも清々しい気持ちになっておりました。その清々しさを大切に撮ろうと思い挑んだ次第です。
興奮の撮影が終わりこれから編集期間に入りますが、完成時にはもっと興奮できるように丹精込めて仕上げますので、どうか公開までしばしお待ちください。

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