春本雄二郎監督作「由宇子の天秤」動員2万人突破&「11回見た」という観客も! 台湾公開が決定
2021年10月27日 19:00
第71回ベルリン国際映画祭ではパノラマ部門に正式出品、第25回釜山国際映画祭のニューカレンツアワードを受賞するなど、世界各国の映画祭で注目を集めた「由宇子の天秤」。日本では9月17日に公開を迎えた。公開直後から絶賛の口コミと地元の映画館での上映を望む声が拡散し、上映館が急遽拡大。動員は2万人を突破し、リピーターも続出中。なかには「11回見た」という強者が現れるほどだ。
3年前に起きた「女子高生いじめ自殺事件」を追うドキュメンタリーディレクター・由宇子(瀧内)は、テレビ局の方針と対立を繰り返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、学習塾を経営する父から思いもよらぬ“衝撃的な事実”を聞かされる。大切なものを守りたい、しかし、それは同時に自分の「正義」を揺るがすことになる――。「“正しさ”とは何なのか?」。常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる。
台湾公開は、映画製作・配給会社「Joint Entertainment」によって実現したもの。同社代表であるJames Liu氏は国際派プロデューサーとしても活躍。近年では、第33回東京国際映画祭でプレミア上映をされた台韓合作「チャンケ よそ者」、妻夫木聡&豊川悦司の主演で話題を呼んだ日台合作「パラダイス・ネクスト」のプロデューサーを務めている。
James Liu氏は「由宇子の天秤」について「日本のアート映画では近年なかなか見られない、素晴らしい作品!」と絶賛。公開時期には、追って発表される予定だ。
「由宇子の天秤」は、「佐々木、イン、マイマイン」の河合優実、「かぞくへ」の梅田誠弘、日本映画界屈指のバイプレイヤー・光石研らが共演し、長編アニメーション「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の片渕須直がプロデューサーとして参加。渋谷ユーロスペースほかで公開中。