庵野秀明が監修 プロ初編集作品のHDリマスター版「シン・コンプリート・サンダーバード」放送へ
2021年10月20日 08:00
日本語劇場版「サンダーバード55 GOGO」の公開を記念して、「シン・仮面ライダー」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などの庵野秀明氏がプロとして初めて編集に関わった「ザ・コンプリート・サンダーバード」のHDリマスター版「シン・コンプリート・サンダーバード」の放送が決定した。BS10 スターチャンネルで2022年の放送を予定しており、タイトルは庵野氏自ら命名した。
日本放送開始55周年を祝して発足された「サンダーバード55周年プロジェクト」。目玉企画として日本語劇場版「サンダーバード55 GOGO」が22年1月7日に全国公開されるほか、BS10 スターチャンネルでも長期特別企画を放送している。
「シン・コンプリート・サンダーバード」は、「サンダーバード」のテレビシリーズから名シーンを集めたダイジェスト編。庵野氏が監修を務め、修復とHDリマスターを施して新たに生まれ変わらせる。当時25歳で編集に関わっていた庵野氏は「サンダーバードファンの皆様に楽しんで頂ける作品を目指して頑張ります」とコメントを寄せた。
■庵野秀明氏コメント全文
1985年に構成・編集で参加させて頂いた「ザ・コンプリート・サンダーバード」は、当時、アッセンブルとインサートしか出来なかったアナログ編集時代に膨大な時間と手間を掛けて、周囲に大変な迷惑を掛けながら何とか形にしたものでした。
当初の構成案はメカグラフィティーとしてメカの活躍等を音楽に合わせた編集で魅せる予定でしたが、肝心のオリジナルサウンドトラックが存在しないという話を作業中に聞き、仕方なくMEテープ(音楽と効果音だけが入っているテープ)から使えそうな箇所をピックアップして貼り付けるしかなかったものでした。
MA作業(画と音を合わせる作業)にスケジュールの関係で立ち会えず、個人的に不本意な音響状態のまま発売されたものでした。
そして、諸般の事情から30年以上オクラに入っていたものでした。
良い思い出といえば、本屋さんで偶然会ったあさりよしとお氏に「1号2号の着陸のところが面白かった」と言って貰ったことでした。
そして今、「ザ・コンプリート・サンダーバード」に再び関わらせて頂けることに感謝しています。16ミリポジフィルムのテレシネ画像がHD画質のリマスターとして蘇ることに感謝しています。
現在のデジタル編集と、発見されたオリジナルサウンドトラックとTBS再放送版の主題歌を使用した音響作業に関われる機会を頂き、感謝しています。
現在のデジタル編集と、発見されたオリジナルサウンドトラックとTBS再放送版の主題歌を使用した音響作業に関われる機会を頂き、感謝しています。
作業はまだ先ですが、当時描いていたものに出来る限り近づけたバージョンアップ版として形にするつもりです。
改めて、当時ご迷惑を掛けたスタッフの皆様と、再び形を整えさせて頂く機会を与えて下さった東北新社様に感謝致します。
ありがとうございます。
サンダーバードファンの皆様に楽しんで頂ける作品を目指して頑張ります。
よろしくお願いします。
「サンダーバード」等ITC作品ファン 庵野秀明