「裁かるゝジャンヌ」など4作品上映 「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」12月開催
2021年10月7日 11:00

映画史に刻まれた孤高の映画作家を特集する上映企画「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」が12月下旬から開催される。
1889年デンマークに生まれ、人間、とりわけ女性の心の本質をフィルムで見つめ続け、79年の生涯で長編14作品を発表したカール・テオドア・ドライヤー。“信ずる”とは何なのかを問い続けた孤高の映画作家が生み出した独創的で革新的な作品群は、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、イングマール・ベルイマン、小津安二郎などの巨匠たちからアルノー・デプレシャン、ギャスパー・ノエ、ラース・フォン・トリアーといった現代の先鋭たちにまで多大なる影響を与え、敬愛されている。
特集上映のラインナップは、ゴダールが「女と男のいる舗道」で引用し、“人間”ジャンヌ・ダルクを描いた無声映画の金字塔的作品「裁かるゝジャンヌ」、魔女狩りが横行した混沌の時代を映し出し、ギャスパー・ノエがその火刑シーンを「ルクス・エテルナ 永遠の光」で引用した「怒りの日」、カイ・ムンクの戯曲「御言葉」を原作に家族の葛藤と信仰の真髄を問い、ベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞した代表作「奇跡」、そして愛を探し求め続けた一人の女性の姿を完璧な様式美の映像で捉えた遺作「ゲアトルーズ」の4作品。
すべてデジタルリマスタリングされた素材での上映となり、新素材での劇場上映は「怒りの日」「奇跡」「ゲアトルーズ」の3作品は今回が初、「裁かるゝジャンヌ」は2019年に行われた特集上映「ゴーモン 珠玉のフランス映画史」以来の貴重な機会となる。
「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」(http://www.zaziefilms.com/dreyer2021) は、12月下旬からシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次開催。
フォトギャラリー
関連ニュース




「君の声を聴かせて」あらすじ・概要・評論まとめ ~思いを伝える上で大切なもの、失われつつあるものを浮かび上がらせていく~【おすすめの注目映画】
2025年10月2日 08:30


映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント