怒りの日

劇場公開日:

解説

イギリス軍に妻子を殺されたアイルランド人の孤独な報復戦を描くAIP創立20周年記念作品。製作はサミュエル・Z・アーコフ、監督はドン・シャープ、脚本はジョン・ゲイ、原案はリチャード・ジョンソン、撮影はアーネスト・スチュワード、音楽はジョン・スコットが各々担当。出演はロッド・スタイガー、リー・レミック、リチャード・ジョンソン、トレヴァー・ハワードなど。日本語版監修は清水俊二。イーストマンカラー、ビスタサイズ。1975年作品。

1975年製作/103分/アメリカ
原題:Hennessy
配給:東宝東和
劇場公開日:1975年10月25日

ストーリー

1972年11月1日。政治紛争が続く北アイルランドの首都ベルファストで起こったアイルランド系市民のデモ隊とその鎮圧に当たっていた英国兵との市街戦にまきこまれて無名の市民母娘が殺された。英国兵の無差別に放った弾丸のために愛する妻と娘を殺されたヘネシー・ナイアル(ロッド・スタイガー)は、平凡温厚な爆破技師で、かつてIRA(アイルランド共和国軍)の勇猛な闘士だったが、現在は第一線から退き、ひたすら家庭を愛していた男だった。ヘネシーは英国に対して報復を誓い、妻子の葬式も待たずに一路イギリスへ。そして英連邦国会開院式が行われる11月5日に、エリザベス女王陛下をはじめ、英国の最高要人たちを一挙に爆弾で殺すという恐るべき計画に、たった一人で秘かに着手したのだった。ヘネシーの過激な計画を知ったベルファストIRAの隊長トビンは世論の反発を危険視してヘネシーの計画阻止に全力を注ぐために部下を英国へ放った。一方、スコットランド・ヤードのライス長官(トレヴァー・ハワード)とホリス警視(リチャード・ジョンソン)はヘネシー入国を知ると、直ちに非常体制を整えた。仲間のIRAや警視庁から追われるヘネシーは初恋の女ケート(リー・レミック)の家に身をよせ着々と計画を進行させていった。下院議員バージェスに変身するためにその音声をまね、爆破に使うダイナマイトを採岩場から盗み出した。開院式の前夜、ヘネシーはバージェス邸に闖入し、バージェスを縄で縛り上げて、またたくまにバージェスに変身。折から警戒にやってきたホリス警視をまんまとだました。そのホリスがバージェス邸を辞して外に出たとき、そこへトビンのグループがヘネシーのバージェス議員変身を察知して駆けつけた。たちまち両者の間で凄まじい銃撃戦の火蓋が切られた。そして11月5日。国会開院の日---1万名という未曾有の警備がスコットランド・ヤードによって敷かれたさなか。女王夫妻が姿を見せた。。一方のヘネシーは背広の下にダイナマイトを縫いつけたチョッキを着けてバージェス議員になりすまして議事堂に潜入した。IRAのトビンは議事堂に入る前にヘネシーを狙撃しようとしたが失敗、一方のホリス警視はようやくヘネシーがバージェスに変身して議事堂に入ったことを知った。開院式のさまざまなセレモニーが続き、ようやくエリザベス女王の演説が始まった。ヘネシーが爆弾スイッチに手を伸ばした瞬間、議事堂内を必死で捜し廻っていたホリス警視が彼を発見、一撃を見舞った。だが暴漢と間違えられて警備員にとりおさえられたホリスを尻目に、ヘネシーは走り始めた。それを追うホリス。ヘネシーは議事堂の庭に逃げたが、そこは行きどまりだった。銃を構えるホリスの声とともに、大爆音が轟き渡った。(東宝東和配給1時間44分)

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