裁かるゝジャンヌ
劇場公開日:2021年12月25日
解説
ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーら多くの巨匠に影響を与えたデンマークの映画作家カール・テオドア・ドライヤーが、“人間”としてのジャンヌ・ダルクを実際の裁判記録を基に描いた無声映画の金字塔的作品。百年戦争で祖国オルレアンを解放へと導いたジャンヌ・ダルク。しかし敵国イングランドで異端審問にかけられ、過酷な尋問を受ける。心身ともに衰弱し一度は屈しそうになるジャンヌだったが、神への信仰を貫き自ら火刑に処される道を選ぶ。ゴダール監督が「女と男のいる舗道」で本作を引用したことでも知られる。「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」(2021年12月下旬~、シアター・イメージフォーラムほか)にてデジタルリマスター版で上映。
1928年製作/97分/フランス
原題:La passion de Jeanne d'Arc
配給:ザジフィルムズ
日本初公開:1929年10月25日
スタッフ・キャスト
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2022年8月27日
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鑑賞方法:映画館
モノクロで1時間半。なのにこの余韻はなんなんだろう。
おまけに無声映画なのに声が、ジャンヌの声がまるで生で聞いたかのようなインパクトを脳髄に刻み込んでくれた。
この映像をみると、映画はシネコンを意識したIMAXや4D映画だけでいいの?という映画の持つ根本性を改めて教えてくれたそんな印象を持った
作品だった。
一人の人間としてジャンヌを取り上げ、
信仰によって彼女の精神が残る様を描いた本作。
個人的には、『沈黙』のラストシーンだったり、
『戦艦ポチョムキン』を思い出したりしました。
極力、人物の表情だけを映していて、
それだけでどういう人物かがなんとなくわかるのが凄い。
何回も止めて観たい映画。
2022年8月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
どの場面を切り取っても映え、一枚の絵画になる。無声映画と言えども、表情豊かな俳優陣と伴奏音楽は観る者を圧倒し、魅力的な作品。
2022年4月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」にて鑑賞。
無声映画の金字塔と云われている通り素晴らしい作品。過酷な尋問を受けて心身ともに衰弱し一度は心が折れてしまう。凡人であればそれで諦めるでしょう。しかしジャンヌ・ダルクは神のお告げを感じたように再考し、神への信仰を貫いて火刑に処される道を自ら選ぶ。まさに女神のような強い信仰心に驚嘆した。
2022-63