マーク・ラファロが映画化を熱望した「ダーク・ウォーターズ」 巨大企業の隠蔽を暴いた弁護士の不屈の精神を映す予告編
2021年10月7日 09:00
マーク・ラファロが主演とプロデューサーを兼任して映画化を熱望し、トッド・ヘインズ(「キャロル」「ワンダーストラック」)が監督を務めた「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」の予告編が披露された。映像には、巨大企業の隠蔽を暴こうとしたひとりの弁護士の、あまりにも過酷で孤独な闘いが生々しく切り取られている。
物語の題材は、2016年1月6日の米ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたある記事。そこには、ウエストバージニアのコミュニティをむしばむ環境汚染問題をめぐり、ひとりの弁護士の十数年にも及ぶ巨大企業との闘いの軌跡がつづられていた。その記事に心を動かされた、環境活動家としても活躍するラファロが、映画化にあたり自らヘインズに監督をオファー。ラファロのほか、アン・ハサウェイ、ティム・ロビンス、ビル・プルマンが顔をそろえた。
予告編は、企業弁護士ロブ・ビロット(ラファロ)による、大手化学メーカー・デュポン社を相手にした長く果てのない闘いの断片を映す。ある日ロブは、農場を営む男から、デュポン社に関するある調査依頼を受ける。彼が持ってきたビデオテープには、同社が隠し続けてきた水質汚染の実態が記録されていた。やがて事態の重大さに気付いた彼は、発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流してきたデュポン社を訴えることを決意する。
調査のなかで明らかになっていくのは、原因不明の病“テフロン風邪”や、立て続けに生まれる顔面奇形の子どもなど、衝撃的な事実の数々。「科学者も政府も抱え込まれている」という圧倒的不利な状況に立ち向かう一方で、突然痙攣して倒れるなど、過酷な道のりが垣間見える。「彼は負けない」と力強く答える妻サラ(ハサウェイ)や、「奴らは人としてやってはいけないことをした。許してはならん!」と声を荒げるロブの上司タープ(ロビンス)の姿も。ロブの「みんなの未来を守りたい」という不屈の精神が胸を打つ、重厚な仕上がりとなった。
「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」は、12月17日に東京・TOHOシネマズ シャンテほかで公開。
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