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マーク・ラファロ×アン・ハサウェイ 巨大企業の隠蔽事件を暴いた弁護士の実話を描くトッド・ヘインズ監督作、12月17日公開

2021年9月29日 10:00

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発ガン性のある有害物質の危険性を隠蔽してきた巨大企業との闘い
発ガン性のある有害物質の危険性を隠蔽してきた巨大企業との闘い
(C)2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

マーク・ラファロアン・ハサウェイが共演し、トッド・ヘインズが監督を務めた「ダーク・ウォーターズ(原題)」が、「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」の邦題で、12月17日に公開されることが決定。アメリカ・ウエストバージニアで実際に起きた巨大企業の隠蔽事件に、ひとりで立ち向かった弁護士の姿を描き出す。

1998年、オハイオの名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットは、思いがけない調査依頼を受ける。それは、ウエストバージニア・パーカーズバーグで農場を営むウィルバー・テナントが、大手化学メーカー・デュポン社の工場からの廃棄物で土地を汚され、190頭もの牛を病死させられたというものだった。

さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFOA”という謎めいたワードの調査をきっかけに、事態の深刻さに気付き始める。実はデュポン社は、発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏み切る。しかし、強大な権力と資金力を誇る巨業との法廷闘争は、真実を追い求める彼を窮地に陥れていく。

物語の題材は、2016年1月6日の米ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたある記事。そこには、ウエストバージニアのコミュニティをむしばむ環境汚染問題をめぐり、ひとりの弁護士の十数年にも及ぶ巨大企業との闘いの軌跡がつづられていた。その記事に心を動かされた、環境活動家としても活躍するラファロが、主演とプロデューサーも兼任して映画化を進め、ビロット本人への取材を行うなど入念な役づくりを行ったという。

さらに、「レ・ミゼラブル(2012)」で第85回アカデミー助演女優賞を獲得したハサウェイが、ロブの最大の理解者である妻サラを体現。「ミスティック・リバー」のオスカー俳優ティム・ロビンスが、ロブの威厳ある上司タープ、「インデペンデンス・デイ」のビル・プルマンが、ロブの弁護団に加わるベテラン弁護士に扮する。ラファロからの直々のオファーを快諾し、メガホンをとったヘインズ監督(「キャロル」「ワンダーストラック」)が、実話に基づく社会派リーガルドラマという新境地に挑む。

あわせてポスターもお披露目。ロブが真っ暗な部屋で明かりを灯し、膨大な資料を読みあさっている姿が切り取られ、まるで巨大企業の闇に、一筋の光を見出すような、途方もない道のりを暗示しているかのようだ。さらに「真実に光をあてるためにどれだけのもの失う覚悟があるのか――」というコピーから、無謀とも思える闘いに挑んだロブの苦難と葛藤が垣間見える。

「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」は、12月17日に東京・TOHOシネマズ シャンテほかで公開。

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