【ホラー映画コラム】「黄龍の村」今勢いに乗っている阪元監督が新たに手掛けた激アツ状態の「村ホラー」
2021年9月25日 20:00

Twitterのホラー界隈で知らぬ者はいない人間食べ食べカエル氏(@TABECHAUYO)によるホラー映画コラム「人間食べ食べカエル テラー小屋」では、“人喰いツイッタラー”が、ホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE」の配信中のオススメ作品を厳選し、その見どころを語り尽くす! 今回は、特別編として、9月24日より劇場公開中のOSOREZONE配給協力作品「黄龍の村」をご紹介。食べ食べカエル氏が「公開前なので何も書けないのがつらい。早くこの高揚感と興奮を伝えたいし、観た人と話したい」と熱く語る同作の魅力とは!?
「ハングマンズ・ノット」「ある用務員」などを手掛け、インディーズ映画界からその名を広めつつある阪元裕吾監督。直近では、殺し屋の元女子高生たちが織り成す日常とそれと地続きで繰り広げられる超ハイレベルなバトルを描いた「ベイビーわるきゅーれ」で高い評判を得ている。そんな今勢いに乗っている阪元監督が新たに手掛けたジャンルは、「ミッドサマー」や「犬鳴村」「樹海村」などの登場で激アツ状態の「村ホラー」である。

物語は、手持ちカメラで撮影しながらはしゃぐ8人の若者たちの姿から始まる。彼らはレンタカーを使って山奥のキャンプ場に向かっていた。しかし山の中で車のタイヤがパンクし、立ち往生してしまう。携帯も繋がらない中、助けを求めて山中を歩く彼らは、包丁が頭に刺さっている不気味な案山子(かかし)がある謎の村「龍切村」にたどり着く。若者グループが村人に事情を説明すると、彼らは親切にも家に招き入れてくれた。しかも、何故か既に人数分の食事と寝床が用意されていた。若者たちはそのあまりの準備の良さに若干不信感を抱きつつも、その家に泊まる事にする。だが彼らはまだ知らなかった。想像を絶する恐怖が待ち受けていることを……。

あらすじだけ聞くと王道ど真ん中の村ホラーである。何も知らずに訪れてしまった謎の村。そこに伝わる、いかにも人を生贄にしそうな風習。村ホラーのセオリーに忠実に基づきながらストーリーが進んでいく。案の定、中盤に差し掛かると村人が本性を現して若者たちを襲うのだが、その辺りから段々と様子がおかしくなる。なんといっても村人たちのキャラが異様に濃い。村長は「マグニフィセント7」の時のヴィンセント・ドノフリオみたいな見た目でだいぶ狂ってるし、なんか側近にスゲエ強そうな刀使いもいるし、1人だけ北斗の拳の世界の末端で生きてそうな小悪党もいる。一体なんなんだこの村は?? この時点で、どうもこの映画はタダモンじゃないぞと思い始める。

ここから先は超ド級のサプライズが待ち受けているが、まだ公開前なので何も書けないのが辛い。早くこの高揚感と興奮を伝えたいし、観た人と話したい。とりあえず、映画に命(タマ)の取り合いを求める人に強くお勧めできることは伝えておきたい。現時点で内容について触れるのはあまりよろしくないので、きっとこんな映画が好きならハマると思いますよ!というのを、いくつか紹介していきたいと思う。

まず、村ホラーにド派手エンタメ精神を注入した「エクスクロス 魔境伝説」が好きならきっとハマるだろう(龍切村って足切村リスペクトですかね??)。それに加えて、「ザ・レイド」「ザ・レイド GOKUDO」「ヘッドショット」などのインドネシアバイオレンス、そして邦画界に燦然と輝く傑作バトルホラー「VERSUS ヴァーサス」を繰り返し観ているようなバトルアクションファンなら大喜び間違いなしだ。村ホラーなのにインドネシアの殺戮アクションが繋がるの?と思う人もいるだろうが、ここはどうかこの言葉を信じて観てほしい。脳天をブチ抜かれるような驚きが待っているから。

というわけで、村ホラー好きだけにとどまらず、アクション好きにも是非見てほしい作品だ。監督がこれまでに手掛けてきたバイオレンスアクション作品から更に一皮むけて、より幅広い層のジャンル映画好きに刺さるような作りとなっている。それにしても、かなりキャッチーな作りだった「ベイビーわるきゅーれ」の次に、ここまで死者数が多い殺意満点の映画を放つ気概が素晴らしい。マキシマムザホルモンが「恋のメガラバ」でスマッシュヒットをかました後に「爪爪爪」でハードコアを叩き込んでくれるようなもんですよ。とにかく必要最低限の情報だけにして、まずはその目で観てほしい。面白いのは間違いないです。それと最後に1つ。邦画界のお金持ってる人はどうか阪元監督に投資しまくってください。
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