【独占】池松壮亮&伊藤沙莉「ちょっと思い出しただけ」撮了直後のインタビュー動画入手
2021年9月10日 08:00
池松壮亮と伊藤沙莉が主演する松居大悟監督最新作「ちょっと思い出しただけ」が、8月5日にクランクアップを迎えた。映画.comでは、全ての撮影を終えた直後の池松、伊藤のインタビュー動画、約2週間に及んだ撮影を振り返るコメントを独占で入手した。
「ちょっと思い出しただけ」は、ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げる、米インディペンデント映画界の雄、ジム・ジャームッシュ監督作「ナイト・オン・ザ・プラネット」に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」を受けた松居監督が、初めて書き上げた完全オリジナルのラブストーリーだ。
映画.comの読者へ独占で寄せられた動画では、池松と伊藤が互いの「ここがすごい!」を披露している。池松は、伊藤の全てを見たつもりはないと前置きしながら、「圧倒的な反射能力、場を読む力とか、相手の呼吸を読む力が圧倒的」であったと明言。一方の伊藤は、池松との共演を望んでいたことを明かし、「自分が作品で見ていた通り、やっぱり素敵な役者さんだなと思いましたし、芝居をしていない時でも本当に気が回る」「ちょっとスタッフさんとか目に入ったら『大丈夫?』みたいな声をかけたりして、真ん中に立つ人はこうあるべきだなと思った」と最敬礼。これには池松が「5000円あげます」と照れ笑いで応じ、「やったー!」と伊藤を喜ばせるひと幕を確認することができる。
また、製作段階で最も痺れた出来事に関しては、池松がコロナ禍での撮影とあって体調管理に努めたことに触れ「ひとりでもこの短期決戦でダウンしたら映画がダメになるわけで、とても冷や冷やしましたけど、その分みんな集中していたし、それぞれ主張が多くてとてもいいクリエイティビティが出来たような気がします」と述懐。対する伊藤は、現場の雰囲気や関係性が出来上がっていたことに“転校生”になった気分になったそうで、「最初の頃は私の中で若干いじけていた部分があって、入れないなあ……みたいな」と苦笑い。その後、溶け込むことが出来たようで、分け隔てなく意見を出し合う現場に刺激を受けたことを話している。
なお、池松と伊藤から寄せられた独占コメント全文は、以下の通り。
「ナイト・オン・ザ・プラネット」も何回観直したのか分かりません。ちょうど30年前に制作された「ナイト・オン・ザ・プラネット」は、何度観てもかっこよさと軽やかさとその奥の内実に、観ていてうっとりさせられます。多様性や他者理解、ミニシアターとしての映画のありようの、お手本となる作品だと思っています。
なので、私の中でやはりジャームッシュといえばという作品は、これから先も「ナイト・オン・ザ・プラネット」となりました。
自信はないけどこう思うんだと辿々しくも伝えていて、目的地について降りようとした時、運転手さんに「ちょっといいですか? あのね、あなたは大丈夫。間違ってない。すみませんね、突然。でもあなたは間違ってない」と言われてすごく救われたことがあります。
今早く観たいなと思っている字幕映画は、「アナザーラウンド」や「アイダよ、何処へ?」「DUNE デューン 砂の惑星」、「Annette」(レオス・カラックス監督)などです。
字幕で観るのが面白い作品は、字幕をつける方の言葉選びだったりセンスが好きってことが多いですが、フランス映画の「エール!」は劇場で上映していた時から吹き替えは元々なく、もちろん私も字幕で観ましたが、やっぱり字幕で観るっていいな、大事だなと、ふと思った作品です。
登場人物が手話の方が多いのもありますが、吹き替えだと逃してしまう漏れる息やちょっとした体の動きで放たれる音が鮮明に聴けるのが心地よいと思いました。
そしてこのタイトルの"ちょっと"と、"だけ"というのは、言ってしまえば見栄です。昔の気持ちを思い出して、今はもう大丈夫だと思う。でも、ちょっと思い出しただけ。そんな映画が来年出来上がれば良いなと思っています。
本当に何か胸にあるものとしてというよりは、「ちょっと思い出しただけ」という感覚になるのは匂いがきっかけになることが多いです。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
舘ひろし、芸能生活50年で初の冠番組がスタート! NEW
【“新・放送局”ついに開局!!】ここでしか観られない“貴重な作品”が無料放送!(提供:BS10 スターチャンネル)
室町無頼
【激推しの良作】「SHOGUN 将軍」などに続く“令和の時代劇ブーム”の“集大成”がついに来た!
提供:東映
サンセット・サンライズ
【新年初“泣き笑い”は、圧倒的にこの映画】宮藤官九郎ワールド全力全開! 面白さハンパねえ!
提供:ワーナー・ブラザース映画
意外な傑作、ゾクゾク!
年に数100本映画を鑑賞する人が、半信半疑で“タテ”で映画を観てみた結果…
提供:TikTok Japan
ライオンキング ムファサ
【脳がバグる映像美】衝撃体験にド肝を抜かれた…開始20分で“涙腺決壊”の超良作だった!
提供:ディズニー
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。