「ルパン三世」次元大介キャスト交代　小林清志から大塚明夫へバトンタッチ「あとは明夫ちゃんに委ねます」

2021年9月7日 10:00

テレビアニメ「ルパン三世 PART6」のPV第2弾（https://youtu.be/n1KYjg2SwbA）とキャストが発表され、次元大介役のキャスト交代が明らかになった。1971年のアニメシリーズ開始当初から約50年にわたり次元を演じてきた小林清志に代わり、大塚明夫が新たに担当する。「PART6」放送初回は、小林が最後に次元を演じる作品「EPISODE 0 ―時代―」を放送し、以降の放送回から大塚が次元を演じる。

「ルパン三世」シリーズのキャスト交代はこれまでもあったが、次元役は変わることなくシリーズ開始から約50年間、初代である小林が演じ続けてきた。アニメ化50周年という節目に交代が決まり、小林はシリーズへの思いを明かすとともに、新キャストの大塚やファンに向けてメッセージを送っている。小林の思いをうけ、大塚もコメントを寄せている。

【小林清志　コメント全文】

ルパンは俺にとって一生ものの仕事であった。命をかけてきた。
我儘を言えば90歳までやっていたかったが残念。
何とかかじりついていたかったが無理だった。
歳をとればそれなりの深みが出てくるはずだ。ただ映像とのギャップがあるか。

話は違うが以前、明夫ちゃんに聞かれたことがある。
「なぜ親父は五ェ門を辞めたんでしょう？」と。
親父とは大塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。
さぞ先輩も無念だったにちがいない。
一部の方々から言われる事があるのは、次元は歳をとった聞きづらい。
当たり前だわたしゃ齢88歳であるぞ。俺なりに努力した結果だ。
これからはそう言われることを気にしないですむ。ほっとしている。

あとは明夫ちゃんに委ねます。
頑張ってちょうだい。
ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。
江戸のイキというもんだ。変な話だが、次元は江戸っ子だ。
明夫ちゃん、これは難しいぞ。
雰囲気はJAZZにも似ているんだ。

最後に
これまで応援してくれた人たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました。
ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。

あばよ。

【大塚明夫　コメント全文】

身が引き締まりました。
清志さんの想い、たしかに掴んで離さないよう精進します。

思えば僕は大魔王シャザーンで清志さんの声に出逢い、妖怪人間ベムを経て、そして次元大介に憧れました。小学5年生だったと思います。
清志さんが50年をかけて生命を吹き込んだ次元大介は、もはや清志さんそのものだと思っています。
次元大介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。もしかしたら誰よりも。
だからこそ、そんな自分さえも納得させ得る次元大介になろうと勝手乍（なが）ら心に決めました。
江戸の粋、江戸っ子、JAZZ、胸にしっかり刻んでバトン、受け取らせていただきます！

「ルパン三世」シリーズのキャストは、95年公開の劇場版「ルパン三世くたばれ!ノストラダムス」からルパン三世役を栗田貫一、2011年のテレビスペシャル第22弾「ルパン三世血の刻印～永遠のmermaid～」から石川五ェ門役を浪川大輔、峰不二子役を沢城みゆき、銭形警部役を山寺宏一が演じており、今シリーズも続投する。「ルパン三世 PART6」はこのほか、アルベール・ダンドレジー役で津田健次郎、ホームズ役で小原雅人、リリー役で諸星すみれが出演。第2弾PVも公開されている。

アニメ化50周年記念のテレビシリーズ「ルパン三世 PART6」は、10月から日本テレビ系で放送開始。