「千と千尋の神隠し」へのオマージュ 「レミニセンス」列車が海上を走行する本編映像
2021年9月1日 08:00

ヒュー・ジャックマンが主演を務めるSF サスペンス「レミニセンス」の本編映像の一部が披露された。リサ・ジョイ監督が、ジブリ作品「千と千尋の神隠し」へオマージュを捧げたシーンを収めている。
本作は、人の記憶に潜入して事件を解決する「記憶潜入(レミニセンス)エージェント」のニック(ジャックマン)が、ある事件の鍵を握る失踪した女性メイ(レベッカ・ファーガソン)を探すため、多くの人々の記憶に潜入していくさまを描く。「インターステラー」「ダークナイト」など、兄であるクリストファー・ノーラン作品で脚本を担当してきたジョナサン・ノーランが製作を手掛け、「ウエストワールド」で脚本・製作総指揮を務めたジョイ監督がメガホンをとった。

「千と千尋の神隠し」では主人公・千尋が呪いを解くために「沼の底」へ向かう際に水上を走る電車に乗るが、本作ではニックがメイを探すため、列車に乗り込む。水没した近未来の都市の海上を電車が走るという、美しく幻想的なシーンになっている。
本作を鑑賞した著名人からのコメントも公開され、「アルキメデスの大戦」などの山崎貴監督は「SFとは特殊な設定がつきものだ。そして、そのシチュエーションでしか語れない物語であるべきだが、なかなか難しい。しかし、それを見事にやってのけた!あの最後の甘美なシーンが全てを呑み込んだ。誰にでも共感できる、映画でしか描けない感情がそこにあった」、アニメ「ソードアート・オンライン」シリーズなどで知られる伊藤智彦監督は「劇中世界に誘われる圧巻のファーストカット。その後に展開する静謐なフィルムノワールの傍には、まるで生命の有り方を問うように常に水が描かれていた。主人公が下す決断の果てに映画冒頭を思い出してほしい。世界の見え方が変わる」と感想を寄せている。
「レミニセンス」は、9月17日に全国公開。
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