阿部サダヲVS岡田健史! 白石和彌監督「死刑にいたる病」映画化でタッグ
2021年8月24日 05:00
今作は、理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田)のもとに1通の手紙が届くところから始まる。送り主は、世間を震撼させた稀代の連続殺人事件の犯人・榛村。24件の殺人容疑で逮捕され、うち9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受けた榛村は犯行当時、地元でパン屋を営んでおり中学生だった雅也も通っていた。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」。榛村の願いを聞き入れた雅也は、事件を独自に調べ始まる。そこには、想像を超える残酷な事件の真相があった…。
連続殺人鬼・榛村に扮した阿部にとっては、ブルーリボン賞主演男優賞を受賞した「彼女がその名を知らない鳥たち」以来のタッグとなった。「俳優をやっていて、『1度は手を出してみたい役』を頂けたので楽しんで演じました。白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです。岡田健史くんとのシーンは相当痺れました」とコメントを寄せている。
一方、収監されている榛村のもとへ通い事件の真相に迫る雅也に息吹を注いだ岡田は、ドラマ「中学聖日記」で有村架純の相手役としてデビューを果たして以降、話題作への出演が続いている。撮影ではこれまでにない刺激を受けたようで、「こんなにも濃密な時間を過ごし、“人”に恵まれ、公開を待っててくださる方々に向けて、伝えたいことが豊富な作品に巡り逢えたという実感に、自分でも驚いています。きっと今作品で交じり合えた方々との時間は、いつまでも自分の身体に宿り続けることでしょう。勝手ながら一若者として、この方々の魂を受け継いでいきたいと思いました」と述懐している。
脚本は、「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」などを手がけた高田亮氏が手がけており、白石監督と初タッグを組んでいる。「死刑にいたる病」は、2022年に全国で公開。
なお阿部、岡田、白石監督、原作の櫛木氏のコメント全文は、以下の通り。
俳優をやっていて、「1度は手を出してみたい役」を頂けたので楽しんで演じました。白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです。岡田健史くんとのシーンは相当痺れました。
こんなにも濃密な時間を過ごし、“人”に恵まれ、公開を待っててくださる方々に向けて、伝えたいことが豊富な作品に巡り逢えたという実感に、自分でも驚いています。
きっと、今作品で交じり合えた方々との時間は、いつまでも自分の身体に宿り続けることでしょう。勝手ながら一若者として、この方々の魂を受け継いでいきたいと思いました。
さて、僕の役柄ですが、筧井雅也という、どこにでもいる男性です。
“どこにでもいそう”なのです。故に、この日本において誰にでも起こりうる機微を雅也は持っています。作品中に過激な表現も含まれてますが、今作品は雅也と同年代の方々にも是非観て頂きたいです。
人は人に怯え、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われてるということ。それはつまり何なんだろうと、思春期に考える時間が欲しかったと自分自身がそう感じるからです。
公開をお楽しみに。もう少しの間だけお待ちください。
僕自身が10代、20代の頃に持っていた鬱屈と、後ろめたい憧れを抱いてしまう殺人鬼。その両方が見事なコントラストで混在している櫛木先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました。
阿部さんと岡田さんの邂逅も運命を感じる大きな事件でした。
映画を観た後どんな感情が残るのか、僕もとても楽しみです。完成まであと少し。スクリーンでお会いできる日をお待ち下さい。
映画化のお話をいただいたときにまず「やった!」と思い、次に監督が白石和彌さんだとお聞きした瞬間「やった!!!」と感嘆符が三倍になりました。
わたしの原作を監督が、このキャストの皆さんが、どう料理してくださったのか想像するだけで胸が高鳴ります。映画館の大スクリーンで拝見できる日を心待ちにしております。
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