赤楚衛二「心君にずっといたずらされてました!」 令和版「妖怪大戦争」撮影現場写真を入手
2021年8月21日 09:00
三池崇史が監督を務め、寺田心が主演を務める「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(公開中)の撮影現場をとらえたメイキング写真を、映画.comが独占入手した。
「妖怪大戦争」は1968年に大映が製作・配給した特撮映画で、2005年には三池監督が神木隆之介主演でリメイク。三池監督が再びメガホンをとる本作では、寺田心が、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ所沢市の小学生・渡辺ケイを演じ、狐面の女役の杉咲花、狸の総帥・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)役の大沢たかおをはじめ、猪股怜生、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子、赤楚衛二、SUMIRE、北村一輝、松嶋菜々子、岡村隆史、遠藤憲一、石橋蓮司、大森南朋、柄本明らが顔をそろえている。
共演シーンの多いキャストたちは、撮影を通してかなり親睦を深めた様子だ。特に寺田と、天邪鬼(あまのじゃく)役の赤楚は、同じ愛知県出身ということもあって意気投合。赤楚は「撮影現場で心君にずっといたずらされてました!」と語り、寺田も「だるまさんがころんだをやったり、洞窟のシーンでいたずらするのが一番楽しかったです!」と振り返る。
劇中では、気弱だが優しいケイと、思ったことと反対のことを喋る天邪鬼という“凸凹コンビ”が奇妙な友情を育んでいく展開に。次第に勇者として覚醒していくケイ、彼との出会いによって少しずつ変わっていく天邪鬼との関係も大きな見どころのひとつだ。
本作では、大規模なセット、こだわりのメイク、衣装の数々が目を引く。寺田も「特殊メイクや衣装や小道具など細部までこだわられていて、それに演技が相まってみなさん妖怪そのもので、ずっと驚かされていました」とクオリティの高さを絶賛。妖怪を演じたキャスト陣には、連日2時間以上かけ、頭からつま先まで特殊メイクが施された。装着するだけでもハードな出で立ちで、カメラの前に立ち、時にはグリーンバックの前で渾身の演技を披露している。
撮影中はスタジオの内外に妖怪たちがたむろし、当たり前のようにうろついている――そんなエキセントリックな光景が繰り広げられる、まさに“妖怪ファースト”が実践された現場。寺田は、実際に接した“妖怪”たちの魅力を「怖かったり、ドジだったり、笑えるところもあったり。いい妖怪も悪い妖怪もいて、人間みたいな感じがする。そこに惹かれるから、人は妖怪が好きなんじゃないかなと思います」とコメントしている。
豪華キャスト陣と並び注目されているのが、55年ぶりにスクリーンに復活した“大魔神”の存在だ。1966年に公開された「大魔神」での身長は4.5メートルだったが、今回は9.8メートルにサイズアップ。撮影ではセットと最新VFX技術を組み合わせ、より躍動感と迫力を重視した“新たな大魔神”が完成。三池監督は「この時代が、大魔神の存在そのものを呼び寄せた」と話し、製作総指揮を務めた“妖怪博士”荒俣宏氏は「復活を待っていた大魔神ファンにひとつの答えを出せた」と自信をにじませている。
さらに、三池監督は「妖怪の力を借りて、普通の人間ドラマでは描けない映画を作った」と手応えをアピール。「いろんな意味で人間が変わらざるを得なくなっている今、我々は自分たちがこの先どう立ち振る舞うべきか、一人一人がどんな信念を持ってどのように行動していくのか、その岐路に立っています。そんなときに妖怪たちはそっと支えて背中を押してくれる。この映画を妖怪からのメッセージだと思ってもらえれば」と思いの丈を述べている。
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