知らされないのが「ロキ」流? オーウェン・ウィルソン、ググ・バサ=ローらがキャスティング秘話明かす
2021年7月13日 14:00
Disney+向けに制作されたマーベル・スタジオ制作の新オリジナルドラマシリーズ第3弾「ロキ」の最終回配信を前に、キャスティング秘話が明かされた。
「ロキ」は、マーベル映画「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」シリーズに登場する人気キャラクター、ロキ(トム・ヒドルストン)を主人公にしたドラマ。「アベンジャーズ エンドゲーム」にて、アイアンマンたちが訪れた過去の世界で、時空の瞬間移動を可能にする四次元キューブを手に消え去ったロキのその後を描いた物語だ。
ロキは、ソー(クリス・ヘムズワース)の父であるアスガルドの王オーディンの養子で、ソーとは血の繋がらない兄弟関係。変幻自在に他人に化け、巧みな話術で人の心を操る、嘘と悪戯を愛する宇宙一の裏切り王子だ。かつて何度もソーを欺いて王座を狙ったり、地球征服を目論んだりしながらも、ときに失敗を繰り返し、ソーとの強い絆を見せるロキ。プライドは高いものの完璧でない天邪鬼(あまのじゃく)な一面が憎めない悪役として、人気を誇っている。
時空を超えて逃げ出したロキは、歴史を改変した罪により、時間の流れを守る謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まってしまう。そして自由の身となるため、TVAエージェントのメビウスとともに、様々な時代で世界を混乱に陥れているある危険な“時間犯罪者”を追うことになる。
メビウス役のオーウェン・ウィルソンは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初出演の経緯について、「ケイト・ヘロン監督が電話をくれて、丁寧にメビウスとロキがどんな関係にあるのかを話してくれた。それがとても興味深くて、出演を即決したんだよ!」と明かす。一方、規則を重視する真面目なTVAのエージェントで、序盤はロキを一切信用しないハンターB-15役のウンミ・モサクは、「ロキ」のオーディションを受けていた自覚もなかったという。「オーディション用のセリフが送られてきて、何の作品なのかはトップシークレットで“話題作かな?”と思っていた。ある日突然、『ロキ』の出演オファーが来て、“オーディションは受けてないけど……”と思ったけれど、“もちろんやる!”と言ったの(笑)」という。
そして、TVAの出世階段を一気に駆け上がり、威厳にあふれるものの、実はとある秘密を抱えたラヴォーナ・レンスレイヤー役のググ・バサ=ローは、「私はヘロン監督からすごく細かく情熱的に本作の説明を受けて、TVAのコンセプトに圧倒されて引き受けることにした」と、今作の新しい世界観にひかれて出演に至ったことを明かした。
映画版MCUで当初はソー役のオーディションに参加していたものの、結果的にロキ役を獲得した経緯を持つトム・ヒドルストンは、「ロキはいつもそうなのかも(笑)。僕も約10年前はロキ役だと思わなかったしね。ロキなのかどうかわからないまま入っていくのも通例なのかもしれないね」と振り返る。また、このようにキャスティングされた共演陣との撮影を振り返り、「オーウェン、ウンミ、ググとの共演は本当に素晴らしかった。撮影時は毎回新しいことが生まれていたよ」と、仕上がりに自信を覗かせている。
「ロキ」は、Disney+で配信中。
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