神木隆之介「僕は似ている」とワニ役に親近感 正体明かさずゲーム大会にも出場
2021年7月9日 20:15

ツイッターで話題を集めた、きくちゆうきの4コマ漫画をアニメ映画化した「100日間生きたワニ」が7月9日、全国156スクリーンで封切り。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、主人公のワニ君を演じた神木隆之介をはじめ、中村倫也(ネズミ役)、新木優子(センパイ役)、ファーストサマーウイカ(イヌ役)、監督・脚本を手がけた上田慎一郎&ふくだみゆき夫妻が登壇した。
原作「100日後に死ぬワニ」が描いた100日間のワニの日常に加えて、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちの姿も描かれる。神木は「なんやかんやありましたけどね。今日という日を迎えて、皆さんの心に届いてくれれば」と公開延期を経て、初日を迎えた心境を語り、「周りの大切な人や物と照らし合わせて、何かを感じてもらえれば。休息というか、癒しのような作品になれば」とアピールしていた。

ワニ役は「僕は似ている」と親近感を示し、「ワニくんたちがゲーム大会に出るシーンがあるんですけど、自分もゲーム実況者さんが主催する大会に(正体を明かさず)仲間と出たことがあって。努力もして、ランキングにも乗れた。常にゲームのコントローラーは欲しています(笑)」とゲーム好きな一面も見せた。
共演経験がある中村とのタッグについては、「いろいろな作品でお世話になっていて、心を許せる存在。気を使わなくていいし、幼なじみ感っぽい気だるさや信頼関係が表現できたのも、倫くんと一緒だったから」と全幅の信頼。その中村は「今回、キャスティングされた理由は、隆と仲がいいから。ネットに書いてありました(笑)」。神木と同様に、自身と役柄は似ているといい「行動原理がまんまで、何の役作りもしていない」と振り返った。

上田監督は「いろんな気持ちがあります」と映画の船出に、心境を明かし「コロナ禍で脚本を大幅に書き換えたり、(公開が)延期になったり。その間もずっと作っていたので、いろんなものを取り込んで完成した作品」と誇らしげ。ふくだ監督は「結果的にこの時期に公開されて良かった。それは見ていただければ、わかるはず」と語り、「原作エピソードの前後も描いているので、ワニくんたちの生活感も感じてもらえる」と見どころを話していた。
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