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R・ブレッソンの初カラー作品「やさしい女」リマスター版 ドストエフスキー生誕200年リバイバル上映

2021年7月9日 15:00

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一組の夫婦のすれ違いを描く
一組の夫婦のすれ違いを描く

ロベール・ブレッソン監督の初カラー作品「やさしい女」(1969)のデジタルリマスター版が、ドストエフスキー生誕200年を記念し、11月12日からヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺でリバイバル上映されることがわかった。

スリ(1960)」「バルタザールどこへ行く」など、モノクロの厳格な画面作りを続けてきたブレッソンの初カラー作品。原作はドストエフスキーの同名短編小説で、一組の夫婦に起こる感情の変化と微妙なすれ違いを丹念に描き、夫婦とは、人を愛するとは何かを問いかける物語。ブレッソンは原作のプロットを守りながらも、物語の舞台をロシアから現代(60年代後半)のパリへと移し、大胆な翻案を施した。

主人公の孤独な女を演じるのは、ベルナルド・ベルトルッチ監督「暗殺の森」「1900年」で知られる仏女優ドミニク・サンダ。モデルとして活動していた頃、ブレッソン監督に見出され、本作で映画デビューした。自らも15歳で年上の男と結婚するも数カ月で離婚という経歴を持つサンダは、衝撃的なオープニングから始まる本作で、年上の夫を翻弄しながらも苦悩する女を見事に演じている。

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