内戦のコロンビア、ゲリラ組織の子どもたちの狂気を描く「MONOS 猿と呼ばれし者たち」10月公開
2021年6月23日 16:00

第92回米アカデミー賞国際長編映画賞のコロンビア代表作品「MONOS(原題)」が、「MONOS 猿と呼ばれし者たち」の邦題で、10月公開されることがわかった。
ボリビア初の先住民族出身の大統領エボ・モラレスのドキュメンタリー「コカレロ」(07)や、下半身不随になった男性の実話を映画化した「ポルフィリオ」(11)で注目を集めるコロンビアの新鋭アレハンドロ・ランデス監督による本作は、50年以上続いたコロンビアの内戦を背景に、暴力の絶え間ない脅威にさらされる世界と、そこに生きる少年少女の葛藤や焦燥、炙り出される人間の本質を大胆に描くサバイバル・オデッセイ。
出演するのは、「キングス・オブ・サマー」のモイセス・アリアス、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のジュリアンヌ・ニコルソン。さらに、映画音楽界の次なる巨匠との呼び声も高いミカ・レビ(「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」)が音楽を手掛け、神秘的で不穏なスコアによって作品の世界観をより一層引き立てている。

サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭で63部門にノミネート、そのうち30部門で受賞を果たし(6月21日時点:IMDb調べ)、2020年のアカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。「SCREEN DAILY」では、「パラサイト 半地下の家族」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などの強豪を抑え、2019年ベスト映画で総合1位に選出されるなど、高く評価されている。さらに、本作を鑑賞したギレルモ・デル・トロ監督は「魅了された! アレハンドロ・ランデスは、映画界の新たな声となる」と称賛、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は「型にはまらない衝撃的な映画!見事だ」と賛辞を贈っている。
南米の山岳地帯、世間から隔絶された高地で暮らす8人の少年少女。ゲリラ組織の一員である彼らのコードネームは“モノス”。「組織」の指示のもと、人質のアメリカ人女性を監視し、厳しい訓練で心身を鍛える一方で、恋をし、仲間の誕生日を祝い、10代らしく無邪気に戯れる日々を送る。しかし、「組織」から預かっていた大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから、亀裂が生じていく。時を同じくして、敵からの激しい襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すことに。仲間の死、裏切り、そして人質の逃走。極限の状況下、モノスの狂気が暴走し始める。
10月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

アマチュア
【最愛の妻がテロリストに殺された――】殺しの経験ゼロ、しかし“最高の頭脳を持つ男”の復讐が始まる
提供:ディズニー

HERE 時を越えて
【何だこのすごい映画は!?】まるで動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ラストの多幸感よ…
提供:キノフィルムズ

異常者×異常者×異常者のヤバい映画
【アクション好きに激烈オススメ】とにかくイカれてる!ハチャメチャに次ぐハチャメチャが痛快すぎた!
提供:KADOKAWA

絶対に絶対に絶対に“超ネタバレ厳禁”
【涙腺崩壊、感情がぐちゃぐちゃで大変】早く話したいから、お願いだから、みんな早く観てほしい。
提供:リトルモア

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI