ソン・ガンホ主演「王の願い ハングルの始まり」 ロケ地は韓国映画初のユネスコ世界文化遺産
2021年6月2日 13:00

「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホが、独自の文字創生のため命を懸けた世宗大王を演じる「王の願い ハングルの始まり」。韓国映画として初めて韓国のユネスコ世界文化遺産で撮影された貴重な映像も見どころの一つとなり、そのロケ地を写真と共に紹介する。
朝鮮第4代国王・世宗の時代。一部の上流階級層だけが中国の漢字を学び使用している状況をもどかしく思う世宗は、庶民でも容易に学べて書くことができる朝鮮独自の文字を作ることを決意する。何カ国もの言語に詳しい和尚シンミとその弟子たちを王宮に呼び寄せるが、臣下たちは王が最下層の僧侶と手を取り合い、庶民に文字を与えようとしている前代未聞の事態に反発する。

全ての民が文字を読み書きできる国を夢見た世宗王をガンホ、反発心を抱きながらもいつしか支え合うシンミをパク・ヘイルが演じている。本作が遺作となったチョン・ミソンが王后役として登場し、3人にとっては「殺人の追憶」以来16年ぶりの共演作となった。そのほか、人気ドラマ「愛の不時着」のタン・ジュンサンが若き僧侶役で出演。「王の運命(さだめ) 歴史を変えた八日間」の脚本を手掛けたチョ・チョルヒョンが、本作で監督デビューを飾った。
シナリオ作業の過程で、シンミ和尚の行跡を辿って韓国各地を査察したチョルヒョン監督は、劇中の象徴的な空間を実際の歴史が宿る文化遺産で撮影することを目標にし、6カ月以上にわたり文化財庁と緊密な会議を重ね、陜川の「海印寺 蔵経板殿」、栄州の「浮石寺 無量寿殿」、安東の「鳳停寺」のユネスコ世界文化遺産に登載された文化遺跡地を、韓国映画として初めてスクリーンに映し出すことに成功した。


韓国三大寺院の一つである「海印寺 蔵経板殿」では、現在「八万大長経」の完全保存のために、内部への出入りが不可能となっている。そのため、世宗とシンミがハングル創製の志を一つにするきっかけを与え、ハングル創製過程でも重要な役割を果たす「八万大長経」の実物を、本作では間接的に見ることができる。
さらに、韓国の木造建築の中でも古い建物として有名な「景福宮」「昌徳宮」、谷城の「泰安寺」、順天の「松広寺 国師殿」など、由緒ある建築物も多数登場している。
「王の願い ハングルの始まり」は6月25日から東京・シネマート新宿ほか全国公開。
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