相米慎二監督「東京上空いらっしゃいませ」BD化! 牧瀬里穂、中井貴一、笑福亭鶴瓶がコメント発表
2021年5月25日 21:00
相米慎二が監督を務め、牧瀬里穂の映画デビュー作となった「東京上空いらっしゃいませ」のBlu-rayが、8月27日に発売されることが決定。あわせて、牧瀬のほか、キャストの中井貴一、笑福亭鶴瓶のコメントが到着した。
「セーラー服と機関銃」「台風クラブ」「お引越し」など数々の名作を遺しながら、2001年に53歳の若さでこの世を去った相米監督。没後20年の節目の年である2021年は、各地で特集上映を開催、監督作品のリマスターDVDが発売されるなど、改めてその才能に注目が集まっている。「東京上空いらっしゃいませ」は、1990年に公開されたゴースト・ファンタジーだ。
化粧品会社のキャンペーンガール・ユウ(牧瀬)は、スポンサーの好色な専務・白雪(鶴瓶)に迫られ、逃げ出す途中で交通事故死。しかし、天国への途中で、気のいい死神・コオロギ(鶴瓶の2役)をだまして下界に“ユウ・ターン”。しかも、事故の知らせを聞いてパニックになっている広告代理店の社員・雨宮(中井)のマンションへ。どこにも帰れないユウと同居するハメになった雨宮は、新しい自分として精一杯生きていこうとする彼女の姿に心うたれ、ユウの“復活”に賭けようと立ち上がる。あの世に連れ戻そうとするコオロギ。スキャンダルをもみ消そうとする白雪一味。いくつもの障害に立ち向かいながら、ユウと雨宮の絆は強くなっていく。
「東京上空いらっしゃいませ」は、8月27日に発売。価格は、4180円(税込)。なお、8月18日には、斉藤由貴の初主演映画「雪の断章 情熱」のDVD(2750円:税込)&Blu-ray(5170円:税込)がリリース。Blu-rayには、斉藤の撮り下ろしインタビュー、85年の劇場公開時にリリースされたメイキングビデオ「A MAKING OF 雪の断章 情熱」が特典映像として収録されている。
牧瀬、中井、鶴瓶のコメントは、以下の通り。
「東京上空いらっしゃいませ」を撮影してから、もう30年以上が経ちます。
当時、17歳だった私はそれまでCM等でお芝居らしきことを経験していましたが、この映画で初めてお芝居というものに触れた感じでした。2時間近い映画の中で、また2ヶ月近くの撮影期間中、同じ役でい続ける難しさを知り、また楽しさも知りました。
そして、監督は相米慎二という長回しと何度も何度もテストを繰り返し行われる。その1日は一回も本番を回さなかった…他にも色々な噂がある恐ろしい監督! お芝居経験値の少ない私には本当に辛かった(笑)!!
30年以上経った今でもあの辛さを越える仕事や出来事はないですね~。もしまた今、相米慎二監督に会えたら監督は私になんて話してくれるのかな。優しいおじいちゃん監督になっていたりして(笑)。
出来上がった作品を観てやってよかったなと思ったのも事実です。17歳の夏の一瞬を役を通して見せてくれた、「東京上空いらっしゃいませ」ぜひ、多くの方にご覧いただけますと嬉しいです。
向こうの世界で、もう成人式を迎えられるんですね――。
「東京上空いらっしゃいませ」から、30年以上。本当に、あの撮影の日々が、昨日の事の様に、思い出されます。あの頃、公私に渡り、お話した事、今も、心の金庫に大切に仕舞ってあります。そして、その言葉を具現化しようと、もがいてもおります。
相米イズム。どんなウイルスより遥かに強く、未だに、我々の心に蔓延り、映画とは、と語りかけてくる。
答えは出ないかもしれないけど、どんな生き方にも間違いは無しと信じ、ここからも、粋を目指して参ります。其方でお会いした時、オモロい報告が出来る様に・・
あの時なぜこの仕事が来たのかも全く覚えていない
只、貴一っあんとちがうドラマで出会い次の仕事の話をしていた時、東京上空の話になり貴一っあんがやるならやりたいとなった。
そして相米慎二と出会い、それから沢山の人と今も映画で繋がっている。
その後の相米さんの映画には全て出演させてもらった
段々役が小さくなり最後はカエルの声になった。
それでも一緒に映画を作るおもしろさを教えてもらった。
出会いは感動 出会いは必然
出会わせてくれた相米慎二に感謝する
笑福亭鶴瓶 拝