「カメラを止めるな!」フランスリメイク決定!「アーティスト」ミシェル・アザナビシウス監督がメガホン
2021年5月7日 08:00

上田慎一郎監督作「カメラを止めるな!」がフランスで「Final Cut」というインターナショナルタイトルでリメイクされることが決まり、「アーティスト」で第84回アカデミー賞の作品賞など5部門を制したミシェル・アザナビシウス監督のメガホンのもと、4月19日から仏パリ郊外でクランクインしたことが明らかになった。
上田監督が予算300万円で手掛けた劇場長編デビュー作として、2018年に都内2館で封切られた「カメラを止めるな!」。著名な俳優の出演はなく、ネタバレ厳禁の内容ながらも斬新な発想が口コミなどで話題を呼び、公開劇場が続々と拡大するなど社会現象となったことは記憶に新しい。最終的に公開館数は350館以上に及び、観客動員220万人以上、興行収入31億円を突破する異例の大ヒットを飾った。

この熱は海外へも波及し、「ONE CUT OF THE DEAD」という英題で上映された。その中でも、フランスでは「KINOTAYO現代日本映画祭」のオープニング作品として上映されると多くの支持が集まり、最高賞となるソレイユ・ドールを戴冠。翌19年3月からは、同国内で劇場公開もされている。

今回の報を受け、上田監督は「話を聞いたのは去年の秋ごろでした。フランス版リメイク!? 監督は『アーティスト』のミ、ミシェル・アザナビシウス監督!? ワクワクが止まりませんでした。脚本を読んでワクワクは更に増しました。アイツなこんなキャラになるんだ! あの台詞こう変わるんだ! うお、こんな展開も! 大興奮で読みました」と述懐。そして「映画は、お国柄や国民性が色濃く出ます。カメ止めが、フランスの地で、フランスの方々によって創られることでどう生まれ変わるのか? 今から楽しみでなりません。カメ止めは、『ものづくりの楽しさ』を描いた映画でもあります。創り手の皆さん自身がものづくりを思いっきり楽しんで撮影して頂ければ嬉しいなと思います。よろしくでーす!」とコメントを寄せた。

12年に脚本・編集も兼ねた白黒のサイレント作品「アーティスト」がアカデミー賞で作品賞、監督賞など5部門に輝いたアザナビシウス監督の新作とあって、豪華なキャスト陣が顔を揃えた。日本版で濱津隆之が演じた監督役に扮するのは、「真夜中のピアニスト」や「ムード・インディゴ うたかたの日々」などで知られるロマン・デュリス。さらに、「アーティスト」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたほか、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された「ある過去の行方」で女優賞を戴冠したベレニス・べジョ、グレゴリー・ガドゥボワ、フィネガン・オールドフィールド、マチルダ・ルッツらが出演する。
アザナビシウス監督は、「“Final Cut”の撮影開始に本当にワクワクしています。オリジナル作品の素晴らしいコンセプト、夢のような出演者たち、そして陽気でやる気満々のスタッフが揃って、この愛すべき映画を作れることに興奮しています。まさに映画を撮ることについての作品でもありますからね!」と意欲満々で現場に向かっているようだ。映画は、22年に全国で公開予定。
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