【全米映画ランキング】リブート版「モータルコンバット」がV 「鬼滅の刃」は2位デビュー
2021年4月28日 13:00

アカデミー賞授賞式の週末。3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、大ヒット格闘ゲームを映画化したアクション大作「モータルコンバット」が約2250万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
1995年の「モータル・コンバット」(ポール・W・S・アンダーソン監督)、1997年の「モータル・コンバット2」(ジョン・R・レオネッティ監督/日本劇場未公開)に続き、今回でハリウッドでは3作目となる映画版「モータルコンバット」。約24年ぶりの新作となる今回は、「ソウ」「インシディアス」「死霊館」などのシリーズで知られるジェームズ・ワンをプロデューサーに据えて、ゲーム同様の激しいアクション描写を前面に押し出したR指定作品としてリブート。前2作と同じように批評家からは厳しいレビューが多く集まったが、HBO maxでのPVODもありながらOP興収2000万ドル超を稼ぐ好スタートとなった。出演は「デッドプール2」「五行の刺客」のルイス・タンに真田広之、浅野忠信、ジョー・タスリムなど。メガホンをとったのは今作が長編映画デビューとなるオーストラリア出身のCMディレクター、サイモン・マッコイド。
約1900万ドルのOP興収で2位デビューとなったのは、昨年暮れに日本歴代興収第1位を記録し、日本国内の累計興収が400億円目前という空前の大ヒットアニメ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。外国映画で、しかもアニメでは珍しいR指定ながら週末3日間で2000万ドル近い興収をあげる大ヒットスタートとなった。上映館数は1位の「モータルコンバット」の3070の約半分となる1600館だったので、今週以降、上映館数が増えればさらなるヒットを狙えそうだ。
3位は3週連続の王座から陥落した「ゴジラvsコング」。先週末は約420万ドルの興収で累計は約8660万ドルに達したが、コロナ・パンデミック後初の北米興収1億ドル超えは厳しくなってきた。
その他、初登場8位には人気若手コメディエンヌのパティ・ハリソンと「ハングオーバー」シリーズのエド・ヘルムズ主演のコメディドラマ「Together Together」がランクイン。自分の子どもが欲しい40代の独身男マット(ヘルムズ)と、彼の子どもを代理出産をすることになった20代半ばの独身女性アナ(ハリソン)の関係が、単なる契約上の関係から変化していく様が描かれる。今年のサンダンス映画祭で上映された作品で批評家受けもまずまず。665の上映館数ながら約520万ドルのOP興収をあげる上々の滑り出しとなった。監督・脚本はシアーシャ・ローナン主演「ストックホルム・ペンシルベニア」や「アバウト・レイ 16歳の決断」の脚本で知られるニコール・ベックウィズ。
今週末は「デビル・インサイド」「ザ・ボーイ」シリーズのウィリアム・ブレント・ベル監督による新作ホラー「Separation」などが公開となる。
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