セカオワFukase、殺人鬼の役づくりで巨大油絵を描いた! 菅田将暉主演「キャラクター」場面カット
2021年4月16日 08:00

菅田将暉が主演した映画「キャラクター」で、演技に初挑戦した人気バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseをとらえた場面カットがお披露目された。狂気的な殺人鬼・両角役のFukaseが自ら描いた、おどろおどろしい巨大油絵が切り取られている。
「20世紀少年」「MASTERキートン」をはじめ、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志氏が、「もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら? しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら――」というアイデアを基軸に、10年をかけて練り上げた完全オリジナルストーリー。菅田とFukaseに加え、小栗旬、中村獅童、高畑充希が共演し、永井聡監督(「帝一の國」「恋は雨上がりのように」)がメガホンをとった。
漫画家を目指す山城(菅田)は、ある日スケッチに出かけた先で、4人家族の殺害現場に遭遇し、犯人の男を目撃。第一発見者となった山城は、犯人の姿をもとに殺人鬼のキャラクター“ダガー”を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始める。しかし、まるで「34」で描かれた物語を模したような、4人家族が狙われる事件が次々と発生。やがて山城の前に、かつて目撃した男・両角が現れる。
場面カットは、自室のスマイルマークが描かれた壁の前で、漫画雑誌を手にとる殺人鬼・両角を写している。この壁面は、Fukaseが自ら手掛けた油絵。もともと制作される予定はなかったが、Fukaseが殺人鬼の衝動を理解するため、役づくりの一環で描いた小さな油絵を、永井監督が気に入り、劇中で使用することを提案した。Fukaseは喜んだのも束の間、2メートル四方で描き直してほしいという永井監督の無茶ぶりに、思わず「でかすぎだろ」と突っ込んでしまったという。
また普段からFukaseが絵を描く時に着ている絵の具まみれのジャージから、永井監督がインスピレーションを受け、ほぼそのまま劇中衣装のイメージに採用。同時に、両角のキャラクターに、「絵を描く」という設定も加わった。Fukaseは「僕は油絵を素手で描きます。そして、絵を描くときには『お気に入りの服』を着ると決めていて、最後にはその服ごと作品にしようと思うぐらいに着倒しています。描いている時は集中力を切らさないよう、着ている服で手を拭くのでどんどん絵の具が服についていく……。そんなジャージを見た監督が『これ、いいね』と言ってくださって、劇中でもその服をイメージした衣装を着ることになりました」と述懐する。
残暑厳しい撮影シーズンの真っ只中に、倉庫を貸し切り、撮影がない日に丸1日を費やして巨大油絵を仕上げたFukase。迫力満点の作品は、全体が赤で統一され、スマイルマークが並んでいる。血を連想させる深紅の赤と、絵の具が幾重にも塗り重ねられた痕跡が、両角の狂気と重なるようで、不気味な印象を醸し出す。Fukaseは「両角というキャラクターになって描いたので、理屈があるわけでもなく、降りてきたという感覚です。描くならこれだ! と決まっていて、迷わず色を重ねていきました。両角が持っている凶悪さ、気持ち悪さ、不気味さと、そして少しだけある人懐っこい雰囲気が表現できたと感じています」とコメントを寄せた。
「キャラクター」は、6月11日に全国公開。
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