西島秀俊主演×濱口竜介監督×村上春樹原作「ドライブ・マイ・カー」ティザービジュアル完成
2021年4月12日 08:00
村上氏の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)に所収された「ドライブ・マイ・カー」に惚れこみ、映画化を熱望したのは、世界で注目を集める気鋭・濱口監督。商業映画デビュー作「寝ても覚めても」が第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、短編集「偶然と想像」が第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞、さらには脚本を手掛けた黒沢清監督作「スパイの妻 劇場版」が第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)に輝くなど、国際的な舞台で快進撃を続けている。数々の作品のなかで、圧倒的な脚本力と豊かな映画表現を通して、人間の多面性や複雑な感情をあぶり出してきた。
本作は、妻を失った男の喪失と希望を描いた物語。舞台俳優であり演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音はある秘密を残したまま、突然この世を去る。2年後、広島の演劇祭で演出を任されることになり、愛車で向かった家福は、寡黙な専属ドライバー・みさきと出会う。喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかで、これまで目を背けていたあることに気付かされていく。
西島が主人公・家福を演じる。三浦透子が、寡黙でありながらも芯のあるドライバー・みさき、岡田将生が物語を大きく動かしていくキーパーソンの俳優・高槻、霧島れいかが家福の妻・音に扮した。
ティザービジュアルは、様々な感情を抱えた複雑な表情で遠くを見つめる家福と、彼の愛車である真紅の「サーブ900」に乗りこんだみさきが写し出されている。音の記憶が刻まれた車を通してめぐりあった、孤独なふたり。「その先にあるものを、僕はまだ知らない。」というキャッチコピーが、みさきとの出会いに導かれていく家福の運命を暗示している。
「ドライブ・マイ・カー」は、今夏に東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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