庵野秀明、初の「エヴァ」舞台挨拶に登壇 「本当にありがたい」とファンに感謝
2021年4月11日 13:49
興行収入・観客動員ともにシリーズ最高記録を更新している「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の大ヒット御礼舞台挨拶が4月11日、東京・新宿バルト9で行われ、総監督を務める庵野秀明氏が出席した。テレビシリーズが初回放送された1995年以来、「エヴァンゲリオン」シリーズのプロモーションで、庵野氏本人がファン向けのイベントに登場するのは初めてのこと。鶴巻和哉(監督)、前田真宏(監督)、主人公・碇シンジを演じる緒方恵美が同席した舞台挨拶の模様は、全国328館に生中継された。
2007年から再始動し「:序」「:破」「:Q」の3作が公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編。2度の公開延期を経て、3月8日に全国466館で封切られ、4月7日の時点で興行収入70億円、観客動員460万人を突破。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012年公開、最終興収53億円)を上回り、シリーズ歴代成績を更新中だ。
庵野氏は「本当にありがたい」と映画の大ヒットに対し、ファンに感謝の意。興収82.5億円を記録した「シン・ゴジラ」を引き合いに、「もしも『シン・ゴジラ』を超えると、僕の中でもレコード(記録)だし、こんなニッチな作品が100億円いえば、アニメ業界の活性化になる」とさらなる飛躍に期待を寄せた。
実写のミニチュアやモーションキャプチャーを多用した「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の製作過程については「手で描けば済むが、それだけにしたくなかった。『シン・ゴジラ』のノウハウを生かした面もあり、『シン・ゴジラ』を作っていなければ、『シン・エヴァ』はこうなっていない」と説明。「やって良かったが、お金がかかって本当に大変だから…、やらないほうがいい。うちは自主製作なので」と苦労を明かした。
また、「エヴァの画面は、物語上必要なもの、絵として美しいもの、僕の人生に関わりあるもの、そしてスタッフの好みがちりばめられている」とも語り、出身地・山口県宇部市で実写撮影されたラストカットについて「ものすごくお金をかけて、僕が好きなものを入れているので、見つけてほしい」と“小ネタ”も披露した。
3月にNHKで放送されたドキュメンタリー「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも言及し、「僕は見ていない。自分が映っているもの、嫌だから見ない」。また「ずっと断っていたんだけど、『エヴァ』(の紹介)をやってくれるというから。別に4年間べったり(密着)じゃないし、何カ月も来ない期間もあった。すべての作業が終わって、各セクションにお礼して回っているところは、NHKが撮っていなくて(笑)。もっといいシーンがあった」と舞台裏を明かす場面も。改めて「コロナ禍で大変な時期に、映画館に足を運んでいただき、お礼を申し上げます」と客席と全国のファンに感謝を伝えていた。
庵野氏は仮面ライダーの生誕50周年を記念し製作される映画「シン・仮面ライダー」(23年3月公開)の監督・脚本を務めることが発表されたばかり。また、企画・脚本を手がける「シン・ウルトラマン」(樋口真嗣監督)は当初、今年初夏に公開される予定だったが、コロナ禍による制作スケジュールの変更が生じたため、新たな公開時期が調整されている。
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