永野芽郁&田中圭が血のつながらない親子、石原さとみが初の母親役に 「そして、バトンは渡された」映画化
2021年4月8日 04:00
永野芽郁、田中圭、石原さとみが共演し、第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこ氏の著作を映画化する「そして、バトンは渡された」が、10月29日に公開されることがわかった。キャスト3人の希望で本作への出演が実現し、永野と田中は血のつながらない親子を演じ、石原はキャリア初となる母親役に挑む。「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲監督がメガホンをとった。
血のつながらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わった森宮優子。わけあって料理上手な義理の父親・森宮さんとふたりで暮らしている。今は卒業式でピアノを弾く「旅立ちの日に」の猛特訓中。将来のこと、恋のこと、友達のこと――、優子の悩みは尽きず、うまくいかないことばかりだった。一方、夫を何度も変えて自由奔放に生きる梨花は、泣き虫な娘のみぃたんに精一杯愛情を注いでいた。しかしある日突然、娘を残して姿を消してしまう。全く違う2つの物語がつながったとき、“命をかけた嘘”と“知ってはいけない秘密”の理由が明らかになる。
「地獄の花園」「キネマの神様」が控える永野が主人公・優子、「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」「総理の夫」の田中が森宮さんを演じる。21歳の永野と36歳の田中が、どのような親子関係を作り上げるのか注目だ。「忍びの国」「決算!忠臣蔵」の石原はシングルマザー・梨花に扮する。石原は「初めての母親役でしたが、私の周りにもお友達の子どもも多いですし、気負わずに演じることができたと思います。撮影の合間も(娘役の)くるみちゃんとずっと一緒にいましたし、肌と肌が触れている時間を多くしようと心がけていました」と振り返った。
「そして、バトンは渡された」は、10月29日に全国公開。キャスト陣と前田監督のコメントは、以下の通り。
自分のお母さんが原作を読んでいて「実写化したら芽郁に演じて欲しい」と言われていた小説だったので、嬉しくなってすぐに脚本を読ませていただきました。今まで挑戦したことのない役どころでしたが、お母さんのためにも自分のためにも絶対にやりたい作品だと思いました。血の繋がりのない親子でも愛の深さを持てるんだ、そして感じたことのない愛の種類や温かさを知って、人との繋がりは強くなるんだと気づかされました。
撮影現場でお会いした田中さんは「森宮さんがいる!」と思わず口に出てしまうほど、原作のイメージ通りの森宮さんでした。撮影中も、とても優しい方でずっと頼りにしてましたので、森宮さんと優子の親子関係をぜひ楽しみにしていただければと思います。
脚本を読んだときは、変わった親子関係が描かれているので難しい役だなと思いましたね。娘のいる父親の役でしたので、実生活が武器になるかなと思い現場に入ったのですが、芽郁ちゃんとは年齢が全く違ったので残念ながら参考にならなかったですね(笑)。血の繋がらない親子の関係性を作るのが難しいなと思っていて実際に一筋縄ではいかなかったですが、芽郁ちゃん演じる優子ちゃんとは素敵な距離感になれたらいいなと思って演じました。いままで見たことのない親子像を作りたいと思って演じました。
私が演じる梨花はとても大胆不敵でちょっと理解しがたく謎の多いキャラクターですので、演じるのは難しいなと思いながら脚本を読みました。優しくて温かくて、でも切なくて愛があふれていて、原作と同じ読後感がありました。初めての母親役でしたが、私の周りにもお友達の子どもも多いですし、気負わずに演じることができたと思います。撮影の合間も(娘役の)くるみちゃんとずっと一緒にいましたし、肌と肌が触れている時間を多くしようと心がけていました。触れていると心地よくなって、とても愛おしく楽しい時間をすごさせていただきました。
本来、子どもは宝であり、周りの人たちから慈しまれ、護られ、無条件に親から愛される存在のはずです。本作は、人が人と生きることの本質と、親であること、子であることの核心を突いていて、暗澹たる子どもの事件が多発する現在、そして、未来に向けて、必要とされている物語であります。希望を物語るのではなく、この風変わりな「家族の物語」そのものが、希望であると信じています。観客の心に深く、さらに深く、涙と共に大きな幸せを届けたいと思っています。
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