“女性版ジョブズ”から転落したエリザベス・ホームズ描く新ドラマにアマンダ・セイフライドが主演
2021年4月6日 09:00
「Mank マンク」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされているアマンダ・セイフライドが、史上最大の詐欺スタートアップともいわれる「セラノス」の創業者エリザベス・ホームズを描くHuluのリミテッドシリーズ「The Dropout(原題)」に主演することが決定した。米バラエティによれば、主演予定だった人気コメディ女優ケイト・マッキノン(「ゴーストバスターズ」「スキャンダル」)が今年2月に降板したという。
ホームズは2003年、数滴の血液で240項目以上の検査ができる革新的なサービスをうたった医療ベンチャー「セラノス」を起業。14年には会社の評価額が90億ドル(約1兆円)に達し、シリコンバレーでもっとも有名な「ユニコーン」(評価額10億ドル以上の設立間もない未上場企業)として注目を集めた。ホームズは「史上最年少の女性ビリオネア」として時代の寵児となるも、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に「セラノス」の検査の信憑性が暴かれ、18年に欠陥を隠蔽してサービスを提供していたとして詐欺罪で提訴された。
新シリーズ「The Dropout」は、米ABCの記者レベッカ・ジャービスによる同名ポッドキャスト番組をもとに制作。名門スタンフォード大学を中退し「セラノス」を創業したホームズが、黒のタートルネックをトレードマークとしていたことから“女性版スティーブ・ジョブズ”ともてはやされるが、同社の技術に正当性がないことが明るみになり失墜する姿を描く。セイフライドがホームズ役で主演するほかプロデュースも務め、エリザベス・メリウェザーがショーランナー、制作総指揮を手がける。