キャリー・フクナガ監督、“地球で唯一テクノロジーを持たない国トーキョー”が舞台のグラフィックノベルを映画化
2021年4月6日 20:30
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のキャリー・フクナガ監督がグラフィックノベル「トーキョー・ゴースト」の映画化を手がけることになった。米ハリウッド・レポーターが報じている。
イメージ・コミックスから刊行されている「トーキョー・ゴースト」は、2089年が舞台。人々が現実逃避のためにテクノロジーに依存するなか、米ロサンゼルスの警察官2人が、地球で唯一テクノロジーを持たない国トーキョーに派遣されるというSF作品だ。「モンスターバース」を手がけるレジェンダリーが製作を手がけ、フクナガ監督は自身の製作会社Parliament of Owlsを通じてプロデューサーも務める。
フクナガ監督は、「ジェーン・エア」(2011)のメガホンをとった後、米HBOのテレビシリーズ「True Detective 二人の刑事」の全エピソードの演出を手がけたことで注目を集めた。Netflixのオリジナル映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」(15)では、監督、製作のみならず、脚本、撮影も手がけている。シリーズ通算25作目となる「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」からダニー・ボイル監督が降板した際に、その後任に抜てきされた。ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド役の卒業作品となる同作は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開が数回延期されており、現在は10月に世界公開が行われる予定となっている。
現在、フクナガ監督はスティーブン・スピルバーグ監督のアンブリンと、トム・ハンクスのプレイトーンがApple TV+向けに制作する第2次世界大戦ドラマ「Masters of the Air(原題)」の3話の演出を手がけているという。