「評決のとき」続編がマシュー・マコノヒー主演でテレビシリーズに
2021年3月29日 15:00
オスカー俳優マシュー・マコノヒーの出世作として知られる1996年の映画「評決のとき」の続編が、リミテッドシリーズとして制作されるようだ。米Deadlineによれば、HBOが2020年秋に刊行された作家ジョン・グリシャムの続編小説「A Time For Mercy(原題)」の映像化権を獲得。マコノヒーがドラマの主演に向けて最終交渉中だという。
「ペリカン文書」「依頼人」など多くの代表作を持つ作家グリシャムのベストセラー小説をワーナー・ブラザースが映画化した「評決のとき」(ジョエル・シュマッカー監督)は、マコノヒー、サミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー、サンドラ・ブロックが共演。米ミシシッピで10歳の黒人少女が性的暴行され、少女の父カール・ヘイリー(ジャクソン)が犯人である白人青年2人を射殺し、若手弁護士ジェイク・ブリガンス(マコノヒー)がカールの弁護を請け負う法廷ドラマを描いた。
グリシャムは、ブリガンスを主人公にした第2巻「Sycamore Row(原題)」を13年に刊行しており、今回ドラマ化される小説は第3巻となる。「A Time For Mercy(原題)」は、16歳の内気な少年ドリュー・ギャンブルが保安官代理を殺害した罪に問われ、多くの人々が死刑を望むが、弁護を担当するブリガンスが事件の背後に隠された真相を知り、自分の家族に危険が迫るなか、少年の命を救おうとする。
マコノヒーはこの第3巻が刊行されると知って、再び主演することに興味を持ち始めたとのこと。20年に自身の回顧録「Greenlights(原題)」を出版したマコノヒーは、SNSでこの本と合わせて「A Time For Mercy(原題)」についてもPRしていた。テレビシリーズは8?10話構成で、マコノヒーが再びジェイク役を演じると見られている。1990年代にワーナーの幹部だったロレンツォ・ディ・ボナベンチュラがプロデュース。HBOは現在脚本家を選定中で、監督もこれから発表される。