【第44回日本アカデミー賞】黒木華「浅田家!」で3度目の最優秀助演女優賞! 2度目の恋人役・二宮和也に感謝
2021年3月19日 22:24
第44回日本アカデミー賞の授賞式が3月19日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、「浅田家!」の演技が評価された黒木華が最優秀助演女優賞を受賞した。これまで同部門には3度選出され、第38回の「小さいおうち」、第39回の「母と暮せば」に続く3度目の最優秀賞を獲得した。
本作は、「湯を沸かすほどの熱い愛」で第40回日本アカデミー賞をはじめ映画賞を総なめにした中野量太監督が、写真家・浅田政志氏による2冊の写真集「浅田家」「アルバムのチカラ」をもとに紡いだオリジナルストーリー。幼い頃から写真を撮ることが好きだった政志(二宮和也)は、様々なシチュエーションで家族がコスプレをするユニークな写真を集め、写真集「浅田家」を出版する。そして、見事に写真界の芥川賞とも呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞すると、全国から家族写真の撮影依頼が寄せられるように。写真家としてようやく軌道に乗り始めた政志だったが、ある日、東日本大震災という未曾有の天災が発生する。
自由奔放ながらどこか憎めない政志を支える幼なじみであり、恋人の若奈役を務めた黒木。愛情深い女性を、繊細に演じた。「母と暮せば」に続き、二宮とは2度目の恋人役。発表前、司会を務めるシム・ウンギョンの「二宮さんと息がぴったりでしたね」という言葉に、黒木は「光栄です」と照れ笑いを浮かべる。出演のきっかけは二宮の一言だったといい、「違う番組でお会いした時に、『やるよね?』と言われて、ご本人に直接言われたら、これはやるしかないなと思って。本当にありがたいなという気持ちと、圧があるなという気持ちの両方で、身が引き締まりました」と明かし、ふたりの信頼関係を垣間見せた。
受賞の瞬間、黒木の名前を聞いた二宮は、満面の笑顔で大きな拍手を送る。「ありがとうございます」と頭を下げ、笑顔がこぼれた黒木は、「二宮さんのおかげだなと思います」と感謝を伝える。そして「周りがピリピリした空気のなかで、映画を見に行くようになれて、すごく私は救われて。改めて、映画のありがたみというか、大事さにすごく気付きまして、幸せを噛みしめていて。なので、素敵な作品を皆さんに届けられたら、それで少しでも救われる人がいたらいいなあと思います」と、揺らぎのないまっすぐな眼差しで願いをこめた。