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高畑充希×タナダユキ監督「浜の朝日の嘘つきどもと」 光石研、吉行和子ら新キャスト発表

2021年3月18日 09:00

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東日本大震災後の福島・南相馬に実在する 映画館「朝日座」を舞台にした物語
東日本大震災後の福島・南相馬に実在する 映画館「朝日座」を舞台にした物語
(C)2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会

高畑充希タナダユキ監督(「百万円と苦虫女」「ロマンスドール」)がタッグを組んだ映画「浜の朝日の嘘つきどもと」に、甲本雅裕佐野弘樹神尾佑光石研吉行和子が出演していることがわかった。

本作はタナダ監督がオリジナル脚本を執筆し、東日本大震災後の福島・南相馬に実在する 映画館「朝日座」を舞台にした物語。映画を愛する女性が敬愛する恩師との約束である、閉館寸前の「朝日座」再建を目指し、地元住民とともに奔走する姿を描き出す。高畑が主人公・茂木莉子、柳家喬太郎が朝日座の支配人・森田保造、大久保佳代子が莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子に扮する。

劇団「東京サンシャインボーイズ」出身で、ドラマ「遺留捜査」が放送中の甲本は、莉子や森田とともに「朝日座」再建に協力する「岡本不動産」の岡本貞雄役を務める。茉莉子のボーイフレンドである技能実習生・バオ役に、「FUNNY BUNNY」が待機する若手注目株・佐野、「朝日座」存続をめぐり森田らと対峙する「オフィスI」社員・市川和雄役に、ドラマ「24 JAPAN」が放送中の神尾を配した。さらに「喜劇 愛妻物語」など、多くの映画やドラマで活躍する光石が、莉子の父でタクシー会社社長の浜野巳喜男、「おもいで写眞」の吉行和子が、「朝日座」の常連で資産家の未亡人・松山秀子を演じた。

なお、映画のアフターストーリーを紡ぐドラマ「浜の朝日の嘘つきどもと」が、福島中央テレビ開局50周年記念作品として、2020年10月30日に放送された。映画と同じく、タナダが監督と脚本を担い、竹原ピストルと高畑が主演。今後、配信などでの放送を予定している。

浜の朝日の嘘つきどもと」は、今秋に全国公開。新たに発表されたキャスト陣のコメントは、以下の通り。


甲本雅裕
 この作品を一言で言うとあったかい、です。脚本、撮影現場、福島の人達、全てがあったかかった。ロケ現場の映画館ではノスタルジーな気持ちになり、馬に乗って久々に遠くを見て、路地裏で相馬の人達の会話を聞き、身近に感じたとてもいい時間でした。この映画は、人が忘れかけている何かを思い出させてくれ、改めて今を生きてるんだって事を実感できる作品だと思います。あったかい気持ちになれるこの作品に参加できた事に感謝します。
佐野弘樹
 タナダ監督とは今回が初めましてでした。僕はバオ君というベトナム人の技能実習生という役どころでカタコトの日本語でお芝居をしています。今までにない挑戦にワクワクしながら毎日の撮影をしていました。一人一人と真摯に向き合い続けているタナダ監督の心意気を間近で感じられた宝物のような時間でした。震災、原発、コロナ禍、僕たちが生きていく上で目を逸らしてはいけないものを扱っている今作品は、最初に脚本を読んだとき書き手の、タナダ監督の、覚悟を感じました。強度がある上に、しっかりと笑いあり涙あり、最後には今日も一日頑張ろう。って思わせてくれる可笑しみみたいなものもちゃんと詰まっているそんな素敵な作品です。
神尾佑
 東日本大震災で福島は大きく変わってしまいました。それは町によって人によって家庭によって様々で、一概に悲しみ苦しみと表現できるものではないでしょう。この脚本はそんな福島のとある人々の断片ですが、福島への情愛とそこに暮らす人々への思いをとても感じました。タナダユキ監督の人間に対する洞察力と愛情が見た人の心を温めてくれるでしょう。そして映画の舞台になった映画館が素晴らしい。もしかしたら私も子どもの頃行ったかもしれない映画館。この作品の礎になっていてそれがまた見どころです。福島出身としてこの作品に少しでも参加できて本当によかったです。
光石研
 今作は、まだまだ先の見えないコロナ禍での撮影でした。しかし、スタッフの皆さんの手厚いケアで、何一つ心配する事なく、撮影しました。タナダ監督とは、確か同郷の北九州での、小さな映画祭でお会いした事がありましたが、タナダ組の現場は初めてでした。キャメラの横にスッと座り、しっかりと俳優の佇まい、一挙手一投足を観察し、的確な指示を頂き、安心してやれました。何ともハンサムな監督デス! ストーリーも小さな映画館のお話だし、映画愛を感じます。しかし、監督の別の作品を拝見すると、ちゃんとエッジが効いてます。羊の皮を被ったなんとかですかね。めちゃくちゃ楽しかったです。
吉行和子
 タナダユキ監督の、映画愛が、ぎっしり詰まっています。そして、震災、家族と、福島での撮影で、より強く感じた日々を思い出しました。映画とテレビドラマが同時進行で撮影されたので、両方に出ていた私は、一度に二本、タナダ監督の作品に出る機会を頂き、嬉しかったです。監督は、とてもチャーミングでした。

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