ジャン=リュック・ゴダール監督、あと2作での引退を示唆
2021年3月9日 20:00

ヌーベルバーグを代表する映画作家として知られるフランスのジャン=リュック・ゴダール監督が、インドのケララ国際映画祭で行われたオンラインインタビューで、引退を示唆した。
スイスの自宅から、およそ1時間半にわたり、記者の質問に応じたゴダール監督は、現在2つの脚本を開発中で、1つはヨーロッパで展開されているテレビ局Arteとの共同制作、もう1つは「Funny Wars」という作品だと説明。おもむろに「脚本を見たいかい?」と、立ち上がって、写真やスケッチ、指示文言などで構成されたノートを公開。アコーディオンのように開閉してみせるなど、おどけた動作も見せながら、「私は映画人生、つまり映画人としての人生を2本の脚本で終えようとしている」と述べ、「その後、『さよなら、映画』と言うでしょう」と語った。
ゴダール監督は現在90歳。ここ数年は、健康上の問題で映画祭に姿を見せていないが、「イメージの本」がコンペティションに選ばれた第71回カンヌ国際映画祭ではFaceTimeを使って会見に参加した。今回のインタビューの模様はyoutubeで公開されており、時折葉巻をふかしながらリラックスした様子で応対するゴダール監督の姿が確認できる。
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取材 海外映画祭
