田中圭、夫婦役で共演の土屋太鳳は「ギャップがすごい」
2021年1月19日 20:30
この日は観客を入れた完成披露試写会が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染状況と、政府より示された緊急事態宣言を踏まえ、無観客での舞台挨拶に代えて実施されることに。そしてその模様は、クロックワークス公式Youtubeチャンネル、および本作の公式Twitterなどで生配信された。
「大変な状況の中、心から感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございます」と感謝の思いを述べた土屋は、「いろんな気持ちの中で、画面を通してご覧になっている方、本当にありがとうございます。一同、さみしい思いですが、わたしたちの顔は普段よりも近く見られると思うので、その表情を見て、小春たちの思いを受けとっていただければ」とメッセージ。続く田中も「本当は、当然、来てくれたお客さまの顔を見たいところでありますが、配信をしてくれるだけでもありがたいこと。久しぶりにお会いできて幸せです。ありがとうございます」とメッセージを送った。
今回の田中との共演について「圭さんとは、お芝居のこととか、他愛もないというとあれですが、普通の会話をしていました」と振り返った土屋。「それから温かい飲み物を買ってきてくれて。ストーブの上であっためたりして。一緒に飲んだりもしましたし、そういう心遣いもありがたいなと。もちろんお芝居も素敵でしたよ」と付け加える。
対する田中の、土屋に対する印象は「カメラが回っている時と、回っていない時のギャップがすごい。今まで(ふざけた調子で)わあとフワフワとした感じでいたと思ったら、本番では(気合を入れて)ハ!という感じになる」。渡部監督によると、「ふたりともけっこうフワフワしている感じで。大丈夫かなと思うんですけど、いざ本番になったら集中力が出てくるので。さすがだなと思いました」と説明していた。
本作は、「ルームロンダリング」「ブルーアワーにぶっ飛ばす」などを輩出した「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILMS 2016」でグランプリを獲得した企画を、渡部監督の完全オリジナル脚本によって映画化したもの。社会を震撼(しんかん)させる凶悪事件を起こした女性をめぐる“裏”おとぎ話サスペンスとなる。田中をはじめ、豪華キャスト陣が集まった理由は、この脚本による力が大きかったという。
本作の物語は、実際にあった事件からインスパイアされた。土屋演じる小春の父を扮した石橋は「今回の脚本は、非常に病んでいる日本をそのまま描いていると思いました。終盤の方に、圭くんと土屋さんがあるアクションで行動を起こすんですが、自分の中でビジュアルを思い描いた時に、それが非常に映画的で。そのダイナミズムがどう映画になるのか、それが楽しみでした」と本作のオファーを受けた時の思いを振り返った。
そして最後に「本当に今日は大変な状況の中、来ていただいてありがとうございます。小春も大悟も、ヒカリもみんな個性的な登場人物ですが、もしかしたら皆さんの心の中、心の隣にいるかもしれないしれない、と思うようなストーリーとなっております。こういう状況の中で、人を愛すること、幸せって何かということを改めて考えるきっかけとなる作品になれば」とあらためてメッセージを送った。
「哀愁しんでれら」は2月5日から全国公開。
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