「5万回斬られた男」福本清三さん死去、77歳
2021年1月5日 07:00
1943(昭和18)年生まれの福本さんは、59年に東映京都撮影所に入社。以来、50年以上にわたり映画やテレビの時代劇に出演し、もっぱら殺陣の斬られ役を務め続けた。2003年には、トム・クルーズ主演映画「ラストサムライ」に日本人キャストのひとりとして抜擢される。同作撮影中に還暦を迎え東映を定年退職したが、その後も嘱託として在籍し、俳優としての活動を続けてきた。
14年には、斬られ役の俳優を主人公にした映画「太秦ライムライト」で、55年間の俳優人生で初の主演を務めた。カナダで開催された第18回ファンタジア国際映画祭では、最優秀作品賞とともに日本人初となる主演男優賞を受賞した。