大泉洋、「騙し絵の牙」21年3月26日公開を撮り下ろし特別映像で報告!
2020年12月4日 07:00
大泉洋が吉田大八監督と初タッグを組んだ「騙し絵の牙」が、2021年3月26日に公開されることが明らかになった。当初は今年6月19日に封切られる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で公開延期に。新たな“船出”を報告するため、大泉は吉田監督ら製作スタッフと撮り下ろしのスペシャル映像「未来で待つ男」(https://youtu.be/0umqpc-19yI)を完成させた。
「罪の声」「デルタの羊」の塩田武士氏が、大泉を主人公にあて書きして完成させた同名ベストセラー小説が原作。大泉が主人公の雑誌編集長・速水に扮するほか、「桐島、部活やめるってよ」以来となる吉田組参加となった松岡茉優が新人編集者・高野に息吹を注いでいる。さらに、佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、斎藤工、塚本晋也、リリー・フランキー、小林聡美、國村隼ら日本映画界を代表する面々が、ひと癖もふた癖もある登場人物を嬉々とした表情で演じている。
お披露目された「未来で待つ男」は吉田監督が企画・演出し、撮影・照明・録音に本作のスタッフが再結集。さらに本編と同じカメラを使用し、11月下旬に撮影した贅沢な映像だ。
暗い映画館の客席に座る大泉にスポットライトが当たると立ち上がり、「大泉洋です。ちょっとだけ未来に来ています。今日は2021年3月26日。私の主演映画『騙し絵の牙』公開初日です」と語りかける。そして「色々とあって公開が遅れましたが、ご安心ください。1年熟成でちょうど今が食べごろです。私はここ3月26日で皆さんをずっとお待ちしております」とアピール。さらに、「あ、紅白どうしよ……」というオチを付けることも忘れていない。
この洒脱な映像は、全10カットをテストと本番を重ねながら順撮りしていった。立ち位置、目線、話すスピードなどを確認しながら進められ、大泉と吉田監督は何度となく相談を繰り返し、約2時間かけて丁寧に作り込んでいった。
大泉は、「今年は夏に連ドラと舞台を終えてからしばらくお芝居をせずバラエティばかりに出ていたので、久しぶりの監督の緻密な演出に(映画本編)撮影中のピリッとした感じを思い出しました。監督からも『久々じゃないですか? こういう細かいこと言われるの』と言われて…。自分でもよくやったなと思います(笑)」と述懐。一方の吉田監督も、「新公開日決定にあたり、なんとか僕たちの気合いを形にしたくて大泉さんと相談した結果、こんなものができました。楽しんでいただければ幸いです。誰も気づかないでしょうが勝手にTENETも意識しつつ、1年ぶりの再会とは思えないくらい撮影もスムーズに進みました。厳しい冬を乗り切れば明るい春が来ると信じて、無事に皆さんと劇場でお会いできる日を心待ちにしています」とコメントを寄せている。
なお、封切り日決定に伴い、これまでの予告編をバージョンアップさせた新予告編(https://youtu.be/4DU-HY1RgLQ)も完成した。映画は、出版不況と社長の急逝が重なり、次期社長をめぐる権力争いが勃発する大手出版社「薫風社」が舞台。専務の東松(佐藤)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチを迎えるなか、カルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水も無理難題を押しつけられ、窮地に立たされる。嘘、裏切り、リーク、告発――、曲者揃いの上層部、作家、同僚の陰謀が渦巻くなか、編集者の高野を巻きこみ、速水は大逆転の奇策に打って出る。
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