“空想上の親友”が脳を支配する…「ダニエル」狂気の世界へ誘う予告編&ポスター
2020年11月26日 18:00
心に傷を抱えた青年と、圧倒的カリスマ性を持つ妖しくも美しい“空想上の親友(イマジナリー・フレンド)”の関係を描いたスリラー「ダニエル」の予告編とポスタービジュアルがお披露目。アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーと、ティム・ロビンス&スーザン・サランドンの息子マイルズ・ロビンスという、ハリウッドの新星ふたりが共演している。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッドが製作を務めた本作。両親の離婚により暗い幼少期を過ごしていたルーク(マイルズ・ロビンス)の支えは、ダニエル(パトリック・シュワルツェネッガー)という自分以外には見えない親友の存在だった。ある事件をきっかけにダニエルを封印したルークだったが、時が経ち不安と孤独に苛まれ、長年の封印から彼を呼び戻す。やがてルークの人生は順調に進み始め、いつしかダニエルを必要としなくなるが、ダニエルはそれを許さず、次第にルークを支配しようと動き出す。
予告編では、数年ぶりの再会を果たしたルークとダニエルが無邪気な笑顔でじゃれ合う、ほほ笑ましい場面を活写。「僕は君の一部だ」という言葉通り、ふたりは絆を深めていく。しかし、ダニエルがルークに剃刀を持たせ、首筋に当てている姿が映し出されたかと思うと、「君は、何かがおかしい」というテロップを合図に雰囲気が一変。柔和だったダニエルの表情は不気味に変化し、心優しき青年から狂気じみたサイコパスへと変ぼうを遂げていく。その異常な行動に追いつめられ、空想と現実の狭間で翻ろうされるルーク。ノイズが高まり、“狂乱の世界”へと引きずりこまれる不穏なシーンが、息もつかせぬスピードで展開する。
ポスタービジュアルは、切なげにこちらを見つめるダニエルと、視線を背けるルークが対照的で、どこか危うさがにじむ仕上がり。「君の名前で僕を呼んで」「ムーンライト」「WAVES ウェイブス」などのポスタービジュアルを手掛けてきた「OTUA」の石井勇一氏がデザインを担当した。さらに、ムビチケ前売り券(オンライン)も販売中。購入者特典として、2019年の米SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭のデザイン部門でポスターデザイン賞を受賞した、海外版ビジュアルがあしらわれたスマホ用壁紙がプレゼントされる。
「ダニエル」は、21年2月5日から東京・新宿武蔵野館、渋谷パルコ8F WHITE CINE QUINTO、グランドシネマサンシャインほか全国公開。R15+指定。