波瑠、「ホテルローヤル」&桜木紫乃とのひと時は「人生を豊かにしてくれる貴重な時間」
2020年11月14日 10:30

桜木紫乃氏の直木賞受賞作を波瑠主演、武正晴監督のメガホンで映画化した「ホテルローヤル」が11月13日、全国163館で封切られた。波瑠は共演の松山ケンイチ、安田顕、友近、武監督とともに東京・千代田区の神楽座で舞台挨拶に立ち、生配信されている全国23館に集った観客にメッセージをおくった。
原作は、桜木氏自身の生家でもある北海道・釧路湿原に立つラブホテルを舞台に、現在から過去へ時間軸をさかのぼり、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた7編からなる連作小説。映画では、閉塞感のある日常を離れ、ホテルローヤルの扉を開く男女、問題を抱える経営者家族・従業員の姿を、経営者家族のひとり娘・田中雅代(波瑠)の眼差しを軸に描く。

波瑠は「無事に初日を迎え、皆さんの前でこうしてご挨拶できることを幸せに思います。直接お顔を見てご挨拶できないのは少し寂しいですが、電波に乗っていつもよりも多くの方に届いていると思うと嬉しいです」とニッコリ。北海道出身の安田は、「プライベートと撮影で見える気色は違いますね。釧路湿原で撮影をして、北海道の情景の美しさを改めて感じました」と振り返った。一方、松山は「実は僕、青森出身なんですが、地元の言葉でやってしまったんですよね。内緒にしていたんですけどね(笑)。北海道の皆さん、すみません! 優しい目で見てください」と告白していた。

見逃せないシーンを聞かれた波瑠は、「雅代と従業員の休憩所でもあるボイラー室でのシーンです。親ともそんなに仲良いわけではない雅代が、親くらいの年の従業員と楽しく話して唯一安心できる空間でもあったんだと思うんです。温かみを感じるシーンでした」と述懐。武監督の演出について言及した安田は、「長い年月の話なので、劇中でも時が移り変わっていくんです。その時代が変わる時の演出が演じている時も楽しかったですし、実際に出来上がったものを見るとすごく面白かったです」と最敬礼だった。

原作者・桜木氏のメッセージが代読されると、北海道での宣伝活動を一緒に行った波瑠は「インタビューで『何かから積極的に逃げるということは、発想の変換をすれば、とても前向きな行為なんじゃないか』とおっしゃっていたのが印象的でした。桜木さんとご一緒できたのは、私の人生を豊かにしてくれる貴重な時間だったと思います」と謝意。さらに、「直木賞を受賞された当時に読んで、素敵な作品だと思ったあの日から考えると、雅代を演じる日が来るなんて今でも信じられないです。このお仕事をやっていて良かったなと強く思います」と思いを馳せていた。
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